翌朝、目覚ましが鳴るのと同時に起き上がり、急いで一階へと向かった。
「・・・まどか!」
朝食を食べている妹に声をかけた瞬間、どこにいたのか数人の女性に腕を捕まれた。
「お嬢様、お待ちしておりました」
「え?」
「パーティーのお支度の時間です」
白髪頭を綺麗にまとめた女性がお辞儀した。
「あの、いや、でもパーティーまでまだ・・・」
「入浴、顔パック、ドレスに合わせたヘアメイク、手足のマニキュア。お時間はいくらあっても足りません」
機械的にそう言うと、当惑した私を別室へと連れていく。
(妹と話す方が大事なのに!!)
私の気持ちをくみ取ってくれる人は誰もおらず、そうこうしている内に妹は外出。私は数人の見知らぬ美容部員たちと共に取り残された。
もうどうにでもなれと、自暴自棄になりながら、されるがまま大人しくしていると、数時間後、ようやく「出来ました」と一人の女性が言った。
「こちらへ」
言われるがままに鏡の前に立つと、そこに映っていたのはとんでもなく美しい白石透だった。
(フランス人形…より可愛い!)
色白の肌によく合った、薄ピンク色のフレアのドレス。シフォンドレスには、様々な花が刺繍されており、動くたびにきらりと光る。
(ほ、宝石じゃないよね・・・)
「こちらは、奥様が用意された日本に一枚しかない最高級のドレスでございます」
「お母様が・・・?」
一体なぜ、と思ったが、その答えはすぐ分かった。
「・・・まどか!」
朝食を食べている妹に声をかけた瞬間、どこにいたのか数人の女性に腕を捕まれた。
「お嬢様、お待ちしておりました」
「え?」
「パーティーのお支度の時間です」
白髪頭を綺麗にまとめた女性がお辞儀した。
「あの、いや、でもパーティーまでまだ・・・」
「入浴、顔パック、ドレスに合わせたヘアメイク、手足のマニキュア。お時間はいくらあっても足りません」
機械的にそう言うと、当惑した私を別室へと連れていく。
(妹と話す方が大事なのに!!)
私の気持ちをくみ取ってくれる人は誰もおらず、そうこうしている内に妹は外出。私は数人の見知らぬ美容部員たちと共に取り残された。
もうどうにでもなれと、自暴自棄になりながら、されるがまま大人しくしていると、数時間後、ようやく「出来ました」と一人の女性が言った。
「こちらへ」
言われるがままに鏡の前に立つと、そこに映っていたのはとんでもなく美しい白石透だった。
(フランス人形…より可愛い!)
色白の肌によく合った、薄ピンク色のフレアのドレス。シフォンドレスには、様々な花が刺繍されており、動くたびにきらりと光る。
(ほ、宝石じゃないよね・・・)
「こちらは、奥様が用意された日本に一枚しかない最高級のドレスでございます」
「お母様が・・・?」
一体なぜ、と思ったが、その答えはすぐ分かった。


