病気に負けない

「輝龍の姫になってからの美琴は、なんだか毎日が楽しそうだったわ」


美琴のお母さんは心配なはずなのに、笑い返してくれた


「手術が終わるまで、待ちましょ」


そう言って、静かに座った


美琴のお母さんは、両手を祈るように強く握りしめていた申し訳なくなった