イケメン過ぎる後輩くんは、可愛い先輩を甘やかしたい。

「もしかして彼女……!?」

「うん」


 私の代わりに依澄くんが即答して、私の肩を抱いた。


「彼女の彩美先輩でーす」

「えっ、は、あ、あの」


 まったく悪びれない依澄くんの横で、私はオロオロする。

 すると大成くんが、再びパァーと顔を明るくさせた。

「わー!彼女!依澄の!わ~、初めまして!彩美先輩!」

 大成くんは私の手を取って握手し、ブンブンと上下に振った。

「俺、依澄と小学校からの幼馴染みで!彼女さん!えーマジか!ハハッ、嬉しいなー!よろしくお願いします!」

「あっ、は、よろ、よろしくお願いします……っ」

 随分人懐っこい人だ。

 依澄くんが猫っぽい人だとすると、大成くんは犬っぽい可愛さがあって、ついつられて笑顔になる。

「大成ー? ……て、赤澤くんじゃん!」

 大成くんと一緒にいた男の子たちが後ろからやってきて、依澄くんを見つけた。

「どーもー」

 依澄くんはニコッと笑う。