──翌日の放課後も、私は別れさせ屋のアジトである第5会議室の前にいた。

昼休みに入ってすぐに、潤さんからのメッセージで召集されたのだけれど……。

「そう、あからさまにガッカリすんなって」

先に着いていたミカモくんは、ドアを開けて中を覗く私を見て、ブッと吹き出すように笑った。

「別に、ガッカリなんてしてないし」

部屋の電気がついていたから、キングがいると思い込んでいた私。

でも、中にいたのはミカモくんだったから、心の中では「なぁんだ」とつぶやいていたけれど、多分、その気持ちが表情に出ていたのだろう。

キングから注意されたばかりなのに、なんで私ってば、こうも顔に出しちゃうんだろう。

「こっち座ればいいじゃん」

折りたたみの椅子に手をかけていたら、ミカモくんは、腰掛けているソファーの隣をポンポンと叩く。

「……いい。椅子のほうが慣れてるし」

隣に座ることを断ると、ミカモくんはニヤッと口元をゆるめ、「え~?」と意味深な反応を返してくる。

「……何?」

変に思って首を傾げたその瞬間、