「明後日の放課後、ここに来て。……俺がアイツらのところへ案内する」

淡々とした口ぶり。

キングはもう気持ちを切り替えている様子。

「仲間になることをすすめられるだろうけど、別に断ってもいいから。強制じゃないし、断るなら……ちゃんと逃がしてやる」

今もキングは、私が仲間になることをよく思っていないみたい。

きっと、危ない目にあわないようにと考えてくれているのだろう。

でも、断れば、今度こそ終わってしまう気がする。そうなるくらいなら……。

「わかった」

うんとうなずくと、キングは私の表情をうかがい、小さく息をついて窓辺にもたれた。

私がどちらを選択するのか、もうわかっているのだろう。

心配してくれて嬉しかった。やっぱり優しい人だなって。

でも、一択しかないの。私はこの関係を続けていきたいから。