「……え?」

知らない声。

キングの声は低くてハスキーなのに、耳にかかった吐息と共に聞こえたのは、やわらさのある甘い声。

暗くてはっきり見えないけれど……。

「誰?」

この人はキングじゃないと、すぐにわかってしまった。