「決着はついたな」

最初は威勢が良かったが、結果は決まり、テンは今、俺の前で仰向けに寝っ転がっている。

「なんでなんだ……」

は……?

「なんで、俺はこんなに……弱いんだ……」

「テンさんは弱くないよ」

どこからともなく穂夏と狐族が現れて、テンにそう言った。

「ただ……あなたたちより強い人がいただけ」