長かった学校での1日を終えて、私たち学生は放課後を迎える。
友達とのちょっとした雑談の後は、用事のない物同士で帰るのが日課となっている今日この頃。
アルバイトや部活、中には放課後デートに行く人もいる。
まぁ、私には無縁の話。いつも通り特に予定とかもありません。
「あーあ、いいなぁ。私も彼氏欲しい」
一緒に昇降口へと向かう友達が口を開いてそう言った。
「美奈(みな)ちゃん可愛いし、すぐにできると思うけどな」
「もー、瑠夏だって可愛いくせに何言ってんの!」
「そんな、私なんて全然だよ」
私と美奈ちゃんは中学からの仲で、高校に上がった今でもこうして仲の良い親友として関係を築いてる。
「それにさ、付き合うならちゃんと好きになった相手との方が良いじゃん。瑠夏はいないの? 好きな人」
「うーん…、今はそういう人いないかなぁ。付き合うってよくわからないし」
海野瑠夏(うみの るか)15歳。高校生になって1ヶ月。
恥ずかしながら生まれてこの方、まだ一度も恋をした事がありません。
「人を好きになるって、どういう感じなんだろう…」
「うーん、言葉じゃ説明しづらいけど、意外とすぐにわかるかもよ?」
「えっ、どういうこと?」
「ほら、今日も待ってるよ」
「えっ…」
階段を降りて美奈ちゃんに言われた先を見ると、靴箱の近くに一人の男の子が立っていた。
友達とのちょっとした雑談の後は、用事のない物同士で帰るのが日課となっている今日この頃。
アルバイトや部活、中には放課後デートに行く人もいる。
まぁ、私には無縁の話。いつも通り特に予定とかもありません。
「あーあ、いいなぁ。私も彼氏欲しい」
一緒に昇降口へと向かう友達が口を開いてそう言った。
「美奈(みな)ちゃん可愛いし、すぐにできると思うけどな」
「もー、瑠夏だって可愛いくせに何言ってんの!」
「そんな、私なんて全然だよ」
私と美奈ちゃんは中学からの仲で、高校に上がった今でもこうして仲の良い親友として関係を築いてる。
「それにさ、付き合うならちゃんと好きになった相手との方が良いじゃん。瑠夏はいないの? 好きな人」
「うーん…、今はそういう人いないかなぁ。付き合うってよくわからないし」
海野瑠夏(うみの るか)15歳。高校生になって1ヶ月。
恥ずかしながら生まれてこの方、まだ一度も恋をした事がありません。
「人を好きになるって、どういう感じなんだろう…」
「うーん、言葉じゃ説明しづらいけど、意外とすぐにわかるかもよ?」
「えっ、どういうこと?」
「ほら、今日も待ってるよ」
「えっ…」
階段を降りて美奈ちゃんに言われた先を見ると、靴箱の近くに一人の男の子が立っていた。