She Lover

甘ったるい声じゃなくて、風が通るような透き通った声がオレを起こした。



「草木…君?」





「何?」


「お昼さっきの子達と食べないの?」




「向こうまで行くのめんどいし…。」






小真里は自分の席に座って鞄から自分が持ってるのよりも少し大きい弁当箱を取り出した。