「姫香、君が浅田と結婚すると聞いた時、どうして自分の気持ちを早く伝えなかったのか後悔した。姫香は俺の初恋で、ずっと、ずっと君を想っている」
斗真さんは席を立ち、私の側へ片膝をついた。
「シンデレラの靴はまだ出来ていない。姫香が側に居てくれなければ完成しないと気付いた。俺とイタリアへ行かないか? もう離れたくない。離れていた時間を取り戻そう」
「私でいいの?」
「姫香じゃなきゃ駄目だ」
初恋が実る時、世界は色を変える。私は両手を広げる斗真さんへ飛び込む。このまま息も出来ないくらい抱き締めて、そう願う。
「姫香、好きだよ」
斗真さんはキスで応え、希望以上に酸素を奪われる。一度、二度と唇を重ねる度、身体の奥から熱くなっていく。
頭がぼぅとして言葉にならない。けれど言葉など要らなかった。
背中のファスナーへ手をかけられても、こんな場所でと恥じらう理性は溶けており、熱で濡る瞳に頷く。
このまま斗真さんとひとつになりたい。
ーーが、そんな時だった。ボストンバッグへしまわれた携帯電話が震えたのだ。
「……えっと、あぁ、急ぎの用かもしれないし、出たら?」
「そ、そうする」
はたと我に返り、お互い照れてしまう。私が着信に対応しようとすると、斗真さんも自身の携帯を確認し始めた。頬が熱い。
「会社から連絡が入っているな。悪い、少し電話をしてくるな」
額に軽くキスをされ、更に熱が上がる。彼はクスクス笑い、部屋を出ていった。
斗真さんは席を立ち、私の側へ片膝をついた。
「シンデレラの靴はまだ出来ていない。姫香が側に居てくれなければ完成しないと気付いた。俺とイタリアへ行かないか? もう離れたくない。離れていた時間を取り戻そう」
「私でいいの?」
「姫香じゃなきゃ駄目だ」
初恋が実る時、世界は色を変える。私は両手を広げる斗真さんへ飛び込む。このまま息も出来ないくらい抱き締めて、そう願う。
「姫香、好きだよ」
斗真さんはキスで応え、希望以上に酸素を奪われる。一度、二度と唇を重ねる度、身体の奥から熱くなっていく。
頭がぼぅとして言葉にならない。けれど言葉など要らなかった。
背中のファスナーへ手をかけられても、こんな場所でと恥じらう理性は溶けており、熱で濡る瞳に頷く。
このまま斗真さんとひとつになりたい。
ーーが、そんな時だった。ボストンバッグへしまわれた携帯電話が震えたのだ。
「……えっと、あぁ、急ぎの用かもしれないし、出たら?」
「そ、そうする」
はたと我に返り、お互い照れてしまう。私が着信に対応しようとすると、斗真さんも自身の携帯を確認し始めた。頬が熱い。
「会社から連絡が入っているな。悪い、少し電話をしてくるな」
額に軽くキスをされ、更に熱が上がる。彼はクスクス笑い、部屋を出ていった。

