次の日、私はお母さんのアパートに来ている。今日は学校を休むことにした。連絡は未那に言ってもらうことにして。でもちょうどいいかもしれない。二葉くんと会わなくて済むし。

「お姉ちゃんやっときた!!」

「ごめんって」

「私へのDVDはもう見たから、片付けやってるね。」

「わー、莉里ありがとう。」

「DVD見てからお昼ね。」

「はいはい。」

ポチッ

懐かしきお母さんの部屋。お母さんのテレビ。お母さんのソファー。安心する…。

テレビの電源を入れ、DVDを差し込む。ブワッと音がして、すぐにお母さんの顔が映る。

にっこりと笑っているけど、どこか寂しそうだった。