すると、誰かに後ろから服を引っ張られた。

「おいっていってんじゃん」

「、え?」

振り向くと、あの先輩…香菜先輩だ。なんで先輩が1年の階にいるのだろう。この高校は1年が4階、2年が3階、3年が2階となっている。

だから、違う学年の先輩が、私たち1年の4階にいることなんて滅多にないのだ。

「聞いてんの?」

相変わらず口が悪い…。私が何かしたのだろうか、
「な、なんですか?」

「おまえ、話あるんだけど。」

嫌な予感しかしない…

「あの、もう授業始まるんで…」

「は?先輩の話を断るつもり?笑」

「え、そんなつもりは…」

「じゃあ行くぞ。」

そういうと、私の持っていた鞄をクラスの中に投げて私の手を引っ張った。てか男かよ。
「いっ、」

なんなの、この力。万力よりも強いわ、絶対。

「入れよ」

そうやって連れてこられたのは一階にある空き教室。

「あの、私先輩と話すことないんですけど…」

ドンッ

「わっ」

え?!痛っ!何?!怖いんだけど?!いや、落ち着こう…

「痛て、」

「ふっ、いいざまね笑笑」

「な、何がしたいんですか」

「あんたね、二葉と釣り合ってないから。」

はっ?!答えになってないし…!

「…そんなの承知の上です。」

「あ笑自分でわかってるんだ笑可愛そう~笑」

何がしたいの、ほんと。