クリスマスまでに君を

そしてとうとう、昼休み。


「沙里さん!行って参る!いざっ!」

「ファイト〜」



そこからどうにかこうにか女の子の中から深冬くんを呼び出すことに成功して。


「話って何かな?」



どっくん。どっくん。どっくん。


私の心臓はありえないぐらいのスピードで踊ってる。


「えー。うん。ゴホッん。
深冬くん。」

「は、はい?」


咳払いをしてスウッーと息を吸って思い切り



「深冬くんっ!!一目惚れしました!
好きです!!

私とっっっーーー



付き合ってございまする!」



…あ………、失敗し、たっ。


あぁぁぁぁーん。なんだよ。ございまするって!バカか、変人か!
緊張のあまり変な言葉になってしもうた!

一大事に失敗したぁーーー泣


絶対変なヤバいやつだって思われた!

恐る恐る深冬くんを見て


「あ、あの!ごめん!
変なやつじゃなくて、好きっていうのは本当で!」

「ぷ………っ!」


えっ?


深冬くんは笑っていた。

綺麗なかっこいい顔で。