クリスマスまでに君を

わっ!

ど、どうしよっ?

何にも聞いてなかったぁ〜。


と、とりあえず適当に書いてみるか?
よ、よしっ!

黒板に向かう途中、人のリュクでつまずいてノートが落ちてしまった。

あぁ、急がないとなのに………!



急いで拾おうとした時、


「はいどうぞ。
この問題、間違ってるよ?」


誰かが私より先に拾ってくれて受け取ろうと上を向くと


「っ……!?深冬くん!」


拾ってくれた人はなんとさっきまで考えてた深冬くん!


心臓がバクバク動いて、
ボーッと見惚れそうになる。


って。いかんいかん!

問題!


「え、えっと。」

「ここは、ここに代入して。
答えはこうなるね。」


綺麗な字でわかりやすく解説と答えを書いてくれる。


う、嘘っ!


優しい………っ!


「ありがとう!!」

「いいんだよ。困った時はお互い様だからね。黒板行っておいで。」


「うん!」


あぁ、なんて優しいの!
やっぱり私の目は狂ってなかった。

感動しながら黒板に答えを書きに行った。