クリスマスまでに君を

「わぁ~~~!綺麗!!」


イルミネーションを見て回って。


この大きなクリスマスツリーが9時になったら光るらしい。


「ねえ、深冬くん。
私、深冬くんと付き合えてよかったよぉ。」


「俺が転校してきた時から何回も告白してくれたもんな。」

「そうだよ。運命だと思ったもん。
一目惚れだったぁ。」


ビビッってきたからね。

「なんか強烈な視線を感じると思ったらそれが愛冬だった。
女なんて顔しか見ないと思ってた。
けど、愛冬は違ったし。


……愛冬との運命なら信じる。」


そういった瞬間、大きなクリスマスツリーが色鮮やかに光輝いて。


唇には温かい優しい甘い味がした—ーー。


 


運命を感じたの。
深冬くんに一目惚れして、クリスマスまでに落としたいって頑張った。
辛いこともあったけどさ、今の幸せに比べたら何てことないよね。


来年のクリスマスも、再来年のクリスマスもずっとずっと一緒に過ごせるといいな。



この幸せが永遠に続きますように。






                                              end