そしてクリスマス。街並みはどこもかしこもクリスマスで鮮やかに色づけられている。


楽しみすぎて30分はやく着いちゃった。

でも深冬くんを待つ時間は全然苦じゃないんだよね。

と思ったけど、


「えっ?深冬くんはやっ!」


待って5分もしないうちに深冬くんが来た。

あ、もしかしてもしかして、


「深冬くんも楽しみすぎて早く来ちゃった!?」

「愛冬はどうせすごく来ると思ったし、
楽しみには……、してた、から。」



キューン


少し照れた深冬くんに胸が高鳴る。


「深冬くん!好き!」

「……あんま煽るなよ、キスしたくなる。
……ていうか、付き合ってるんだから好きな時にしていいよな?」

「なっ!」


いじわるな顔でそう言われて赤くなっていると、


「ふっ、愛冬はいちいち反応がおもしろすぎ。
まあそこがかわいいんだけど。」



も、もうっ、なんか深冬くん甘すぎませんか!?

こんな甘さ耐えられん!!


「じゃ、行くか。」


サッと私の手を取って歩き出した。
深冬くんの手はすごく寒いのにあったかい。

しあわせ……。


「うん!!」


クリスマスデートがスタートした。