クリスマスまでに君を

「深冬く~ん!!!」

大声で叫んで呼び止めた。

振り向いたのを見て言う。


「深冬くん!好きです!
深冬くんは?」



あの時聞こえた言葉を信じてド直球に言ってしまった。


「ごめんね。誰とも付き合う気はないんだ。」


ガーン

やっぱりあの日の言葉は夢だったのか。
うわぁぁぁーん!ショックが大きい。



「……な~んて、うそ。

好きになった。愛冬のこと。」


えっ!

やっぱり!?あの日の言葉は嘘じゃなかった!?


「深冬くんほんとのほんとうだよね?嘘じゃないよね!?」

「本当だって。」

「よしゃぁぁぁぁーーーーーー!」



深冬くんと付き合える!両想いだ!


「深冬くんがやっと私の彼氏になった!!
とったぞーーーーーー!」

「ちょ、声デカすぎ!」


慌てた深冬くんは全然気にしなかった。

ただただ幸せな想いでいっぱいだったんだ。