クリスマスまでに君を



ああっー!

なんか考えれば考えるほど都合のいい夢なんじゃないかって思ってきた。


言ってたよね?

「俺も好き」って。



いや、覚えてるんだけどね?
確かに言ってたんだけど、信じられないっていうか。


あぁ、早く学校につけぇー!


電車に揺れながら1人、黙々と風邪ひいたあの日のことを思い出していた。


あの日、目を覚ましたらゼリーと
“早く良くなれ”
っていう神すぎる置手紙があった。

確かに意識を手放す瞬間に好きって言ってくれたと思うんだけど。




考えていると待ちわびた学校が目の前に。


そして、神様は私に味方してくれている。

驚くことに深冬くんを発見したのだ。私より少し前を歩いている。

確かめよう。


いざ!