クリスマスまでに君を

「誰が花のことを好きだって言った……?
花はただの幼馴染でそういう感情ねぇけど。」

「ん?」


んんんっ?

「えっ!?
深冬くん、大森さんのこと好きなんじゃないの!?」


びっくり仰天で深冬くんに聞くと、起き上がって、呆れたように言ってきた。


「そんなわけないだろ。」

「だって!だってだって、私の時とは違って告白はっきり断らないし、話しかけられても嫌そうにしてないじゃん!
それどころかすごい大切にしてる感じ出すし!うぅ。頭がクラクラしてきた。」


「違うって。そんなんじゃない。
熱あるんだから寝てなよ。
顔真っ赤だし。」


そう言って布団をかけてくれる。



大森さんのこと好きじゃないんだ!!

なら!

私もまだチャンスはあるのではないか!!


「うん。ありがとう。
ねぇ、深冬くん。」


「うん?」


「好き。大好き。」