クリスマスまでに君を




こういう時、嫌なことは続くもので……


「あの日みーくんの隣にいた子だよね!?
えぇっ~と、愛冬ちゃん?」



なぜこうなるんだちくしょう!

大森さんは私の気持ちは知らず、ニコニコ笑ってコテンとかわいく首傾げている。


なぜ今大森さんと私が向かい合っているかというと……


「よしっ、じゃあこれで結べ!」


体育の時間で二人三脚をする相手が大森さんだからだ。


先生。そんな元気よく言ってますけど、体育で二人三脚やる必要あります!?
絶対いらないでしょ!


とは言えず……

「うんそうだよ。羽白愛冬です。よろしくね……。」

かじろうて笑顔は作れたものの、今にもどんよりなってしまいそうだ。


はぁーー。

今日は沙里もいないしもぅ~。



そんな気持ちでする二人三脚が上手くいくはずもなく……