「そう。

……………そんなにデート行きたい?」


「行きたい。」


死んでも行きたい。

今、手に入るものなんでもあげるからと言われたら絶対深冬くんを選ぶぐらい深冬くんが好きなんだもん。


だからデートしたい。


「……………じゃあ、行「おう、お前ら。
もうみんな帰ったよなぁ?」


深冬くんが何かを言いかけたとき、フジちゃん先生が入ってきて。


「先生、どうされました?」


深冬くんがあっという間にみんなに見せてる顔に。


「それがな、数学のテスト間違ってたみたいでみんなの点数上がるかもしれん。」

「えっ!ほんと!?」

「あぁ、お前惜しかったよなぁ。でも上がって目標達成なるかもだぞ。」

「しゃぁぁぁぁぁーーーー!」



それから自分の用紙を見せるとなんと………



87点!!!?


「いった!!!平均点いった!!」


やったよ!
羽白 愛冬。人生で最大の幸せ!



「深冬くん!約束通りデートしてくれる!?」

「…………しようか。」


やったー!楽しみぃ!



「清葉とのデートがかかってたのか。
やけに気合いがすごかったもんだ。
頑張ったな。」

「はい!ありがとうございます!」


先生も嬉しそうな顔をして去っていった。


「ねぇねぇねぇねぇ?デートいつにする!?」

「今週の土曜とか。」

「いい!じゃあ、楽しみにしてるね!」



早速服を選ばなくちゃ!

「じゃあね!好きだよ深冬くん!」



家まで転けそうになるぐらいの勢いで帰った。



比喩じゃなくて


実際、3回転けたけど…………。




こんなことでクヨクヨしない愛冬でした!





「平均点いってなくても行こうって言おうとしてた?俺………………」




そんな呟きはテンション爆上がりな愛冬には知る由もなかった。