「あんた清葉くんに何回振られたの?」
昼休み沙里と一緒にお弁当を食べていた。
う〜ん。振られた回数?
どれぐらいだろ?
「うーん。あれこれ10回以上ですかね。」
「10回以上…………。」
ちょっとそんなあからさまに引き攣った表情やめてくださいよ。傷つきますって!
「それでよくめげないわね。」
「そりゃ、もちろん大好きですから!
クリスマスまでに落とすとあの日私は心に決めたからっ!」
「ふーん。頑張るねぇ〜。
ていうか前も言ってたけどなんでクリスマス?」
なんでかってね、もうすぐクリスマスが近いからかなぁ。
そして1番の理由は………
「もう高校生だよ!?
クリスマスは彼氏とウフフしたいじゃん!!」
「………なんか特別な理由があったわけじゃないのね。さすが愛冬。期待を裏切らないわ。」
「へへっ!それほどでも〜。」
「褒めてないわ。」
冷静なツッコミ頂きました!!
「ていうか、少しでも脈はあるわけ?」
「………。」
沙里から聞かれてこの間の放課後のことを思い出してしまった。
結局あれはなんだったか分かんないし?
「ない、かな?」
「え〜。じゃあもっと頑張らないとダメじゃん。」
「そうだよね〜。」
やっぱりなんかこうグッと距離を縮められるような出来事ないかなぁ。
あっ、この前少しだけ考えたデートとか?
やっぱり距離、縮まるんじゃね!?
よしっ!

