クリスマスまでに君を

とりあえず、ニコッとだけして教室に向かった。

深冬くんと離れても深冬くんのことばかり。


どうすれば、深冬くんを落とせるんだろう?


思い切りハグしてみたり?

あ、それとも、デートとか!?

好きをアピールするチャンス!!


いいねぇ、やりたい!!
今度、誘ってみよ!

るんるん気分で廊下を歩いていると


「おいー、羽白。放課後、第3教室に来いよー?
今日、羽白と清葉は2人日直だろー?」


な、なんですと!?

に、日直!しかも深冬くんと!?


「おぉぉぉー!!先生!行きますとも!
先生もたまにはいいことしますね!
ありがとうございます!!」

「お、おう?てかなんだたまにはって。
まあ、お前のその失礼さはいつものことだか。
まあ、そういうことで放課後よろしく頼むぞ。」

「合点承知!!」


しゃあー!

本当だったら放課後残って日直とか嫌だけど、深冬くんと一緒なら奇跡だよ!
しかも、第3教室って誰も使ってなくて教室から離れたところだから2人きりじゃん!!

楽しみぃー!


早速、沙里に報告しようと思って全速力で教室まで走った。