「ったく。分かったよ。じゃあ桜帰ろう。」
また桜の腕を直輝がとろうとしたが、伊勢谷はそれを阻止した。
「それも残念ですが、彼女は僕がお家の方に連絡をして引き取ってもらいます。」
「はあ?」
「だって、君は絶対に家まで送り届けないでしょ?だから今日はお一人でお帰りください。」
最後はもはや追い立てる状態だった。
抵抗する直輝を伊勢谷は改札内に押し込んで、「さようならー!」とわざとらしく手を振っていた。
その様子を桜はただ唖然と見ていた。
この先生が何を考えているのか。てか、こんな時間になんでここにいたのか。

