「ありがとう……。
ごめんね……」
「謝るな。今日も満愛に会えただけで嬉しいんだから。
でも……まだ一緒に居たいな……」
「私も夜まで一緒に居たい!
家の鍵持ってなくて…今家に帰っても、入れない……」
瑠久は私を両腕から解放すると、元に戻り。
「隣においで」
右手で私の座る場所を教える。
「うん!!!」
私はすぐに瑠久に抱きつくのを中止して、教えられた場所に座る。
「これであったかくして」
瑠久は自分の着ていたベージュのジャンパーを私に羽織る。
「入って!
一緒にあったかくなるの!!」
私はジャンパーの左側を瑠久に戻す。
「そうだね。
…満愛の手、冷たいな…。
あったかくしよう。ハァ~………」



