曇る窓



走る景色



動かない自分



瞬時に時が経つかのようにレールの上を鉄の塊が走る


ホームに見える疎らな人影


急ぐ足



佇む人影



君に似た短い髪の影



走る視線



戸惑う心



交差する人々



何気ない動きの中に必ず息づく吐息



君も僕も確かにここに存在した



あの時も今も