最初に聞いた時は俺をおちょくってんのかって本気で思った。



別に将来は普通のサラリーマンやって、30過ぎに結婚して、子供産んで、老後は趣味である小説を書いて、85歳くらいで死ぬ。



これが当時俺が思い描いていた自分の人生設計だった。


この人生設計からわかる通り平凡を絵に描いたような俺には警察官は十分荷が重い職業だった。


「いやぁ、、俺はちょっ、、、」


だから、断ろうとしたのに、


「いや!晴翔ならいける!!絶対いける!俺の中で確信してるんだわ。」


困ってる俺とは対照的に目を輝かすあいつ。


「はぁ、ありがとう。」


なんでだろう。


あいつは俺の心にスッと入ってくる。