頭が真っ白になっている時、1人の女性が俺に声をかけてきた。


見るからに痩せ細り、

健康とは程遠い見た目。


実年齢よりもかなり老け込んで見える女性は


「伊吹の友達でいてくれてありがとう。これ、伊吹があなたに宛ててかいた手紙だから読んでくれると嬉しいな」


と言いながら手紙を渡してきた。


「あなたはどちら様ですか?」


俺が恐る恐る尋ねると


「私は伊吹の母です。生前、伊吹からよくあなたの話を聞いていました。」


とその女性は答えてくれた。


「........伊吹くんはなんと.....?」


「.....それはきっとこの手紙を読んでいただけたら分かります。」


伊吹の母は目に涙を浮かべながらそういうと、

お辞儀をして去っていった。





そう言いながら伊吹の母は俺に一通の手紙を渡してきた。