なのに、伊吹は俺の前からいなくなった。



警察学校を出た後に俺たちはそれぞれ違う警察署に配属された。


最初はそれぞれ連絡をとり合っていた。


でも、いつからだろう。


伊吹からの連絡は途絶えてしまった。


その時の俺は爪が甘すぎたんだ。



伊吹は今どうしてるんだろう。



俺はその時そんな考えでしかなかった。


まぁ、いいや、いつかご飯に誘おう、そんな軽い考えで過ごしていたんだ。