メロンパン 〜幸せの味〜

それからはものすごく大変だった。


朝あいつに鳴らされるインターフォンで起きて、

30分のランニングを乗り切る。

そのあとは高タンパクな朝飯を食べて2人で学校に行き、

学食で2人でお昼ご飯を食べて、

運動公園で筋トレをする。

そのあとはどちらかの家で試験勉強。


これがあいつが俺の前に現れた時からのルーティーンだった。


平凡な俺にとってはきっと過酷なルーティーンなのに、


俺の考えとは裏腹に幸せを感じている自分がいた。