「ゆうく〜んっ、いる?」

「もも?教室で待ってていいって言ったでしょ?」

「えへへ〜、早くゆうくんに会いたくて」

「朝も会ったけどね」

三年生の教室にいる、一人だけ目立っている大好きな幼馴染、三波祐介。

女の子百人に聞くと、全員が口を揃えてイケメンだと答える、学校一のモテ男。

当たり前なのかもしれないけど、なかなか振り向いてもらえません。