六月九日

 里美に告白のことが発覚してしまった。私のせいだ。自分への戒めのために会話内容を書き記す。

「里美」
「何?」
「流行について教えてくれ」
「……へは?ど、どうしたの?」
「私は流行が知りたいだけだ、何故そこに拘る」
「えっと、理由は?」
「早瀬君と話すためだ」
「アレ?早瀬君といつ仲良くなったの?」
「最近告白されたからだ……あ」

 自分の馬鹿さに腹が立つ。里美は黙ってくれるらしい。けど、不安だ。