六月三日

 自習の時間、私は早瀬君を見ていた。早瀬君は鉛筆を動かさずに窓の外を見ていた。
 暫くして、見るのに飽きて自習をすることにした。途中里美に勉強を教えた。
 やはり里美はやれば出来るけど、全く勉強をしない子だった。