結論から言おう。
今日一日、聖魔騎士団魔導部隊の大隊長達に会って、同じ質問を繰り返して分かったこと。
この世界の誰一人、シルナ・エインリーを覚えてはいなかった。
名前を尋ねても、揃って誰もが首を傾げる。
それは誰だと聞き返してくる。
あるいは、そんな人物は知らないと答えるだけ。
それだけで、俺には見慣れたはずの仲間が、まるで全く知らない他人のように見えた。
シルナを知らないあいつらなんて、違和感があるを通り越して、いっそ不気味だ。
しかも、この世界の仲間達は、シルナを知らないだけではない。
それぞれ、元の世界よりも幸福な過去を持っている。
彼らの人生に、悪いことなんて何もなかったように。
ルーデュニア聖王国や、聖魔騎士団に入った経緯が…全員、俺の知るものとは違っている。
彼らの本来の過去から、丁寧にシルナの存在を省き。
綺麗に繋ぎ合わせて、無理矢理辻褄を合わせたみたいだ。
彼らが今ここに、聖魔騎士団にいるのは、誰も彼も少なからずシルナの影響があった。
元の世界の彼らは、シルナが勧誘したり、手引きをした結果、聖魔騎士団に入っている。
だけど、この世界には…シルナはいない。
存在しないことになっている。
だから、クュルナ達が聖魔騎士団に行き着いた理由、経緯も、シルナを省いたものに変わっているのだ。
クュルナの親友は死んでなくて、今もクュルナの傍にいる。
雪刃も死んでなくて、むしろ吐月に手を貸している。
無闇は『死火』の守り人という重荷を背負わされていなくて。
エリュティアもキュレムもルイーシュも、家族との仲は良好だと言う。
ジュリスとベリクリーデは…元の世界と変わってないように見えるけど。
更に、廊下を歩いている一般隊士を何人か捕まえて、話を聞いてみた。
しかし彼らは、あくまでシルナのことを知らなかった。
イーニシュフェルト魔導学院の卒業生に尋ねても同じだ。
彼らの記憶にあるイーニシュフェルト魔導学院の学院長は、シルナではなくシュニィだった。
この世界のルーデュニア聖王国において、シルナのポジションは全部シュニィに取って代わっているようで。
シュニィは、ルーデュニア聖王国の魔導社会を牽引する第一人者のように扱われていた。
今日一日、聖魔騎士団魔導部隊の大隊長達に会って、同じ質問を繰り返して分かったこと。
この世界の誰一人、シルナ・エインリーを覚えてはいなかった。
名前を尋ねても、揃って誰もが首を傾げる。
それは誰だと聞き返してくる。
あるいは、そんな人物は知らないと答えるだけ。
それだけで、俺には見慣れたはずの仲間が、まるで全く知らない他人のように見えた。
シルナを知らないあいつらなんて、違和感があるを通り越して、いっそ不気味だ。
しかも、この世界の仲間達は、シルナを知らないだけではない。
それぞれ、元の世界よりも幸福な過去を持っている。
彼らの人生に、悪いことなんて何もなかったように。
ルーデュニア聖王国や、聖魔騎士団に入った経緯が…全員、俺の知るものとは違っている。
彼らの本来の過去から、丁寧にシルナの存在を省き。
綺麗に繋ぎ合わせて、無理矢理辻褄を合わせたみたいだ。
彼らが今ここに、聖魔騎士団にいるのは、誰も彼も少なからずシルナの影響があった。
元の世界の彼らは、シルナが勧誘したり、手引きをした結果、聖魔騎士団に入っている。
だけど、この世界には…シルナはいない。
存在しないことになっている。
だから、クュルナ達が聖魔騎士団に行き着いた理由、経緯も、シルナを省いたものに変わっているのだ。
クュルナの親友は死んでなくて、今もクュルナの傍にいる。
雪刃も死んでなくて、むしろ吐月に手を貸している。
無闇は『死火』の守り人という重荷を背負わされていなくて。
エリュティアもキュレムもルイーシュも、家族との仲は良好だと言う。
ジュリスとベリクリーデは…元の世界と変わってないように見えるけど。
更に、廊下を歩いている一般隊士を何人か捕まえて、話を聞いてみた。
しかし彼らは、あくまでシルナのことを知らなかった。
イーニシュフェルト魔導学院の卒業生に尋ねても同じだ。
彼らの記憶にあるイーニシュフェルト魔導学院の学院長は、シルナではなくシュニィだった。
この世界のルーデュニア聖王国において、シルナのポジションは全部シュニィに取って代わっているようで。
シュニィは、ルーデュニア聖王国の魔導社会を牽引する第一人者のように扱われていた。


