「…柿の種、食べたかった…」
「そんなしょんぼりするなよ…。また買ってくれば良いだろ?」
「自分で育てた柿の種を食べたかった…」
「…我儘かよ…」
…しょんぼりしてるベリクリーデは、可哀想だが。
…そろそろ、顔出してみるかな。
「…ジュリス、ベリクリーデ」
「わっ、びっくりしたー」
突然現れた俺に、びくっとしてこちらを振り向くベリクリーデ。
一方、ジュリスは。
「あぁ、さっきから誰か見てるなと思ってたけど、あんただったのか」
どうやら、立ち聞きされていることに気づいていたらしい。
悪いな。盗み聞きするつもりはなかったんだが。
「どうかしたのか?」
「…いや…。…二人共、なんつーか…平和だなと思って」
「何だ?それ…嫌味か?」
そういう意味じゃなくてさ。
「お前達は、あんまり変わらないなと思って…」
「…?その含みのある言い方は何だよ?」
元の世界のジュリスとベリクリーデも、この世界の二人と似たようなことやってそうだなって。
アイスの実とか植えて、「芽が出ないなー」って言ってそう。
ベリクリーデなら有り得る。
「ましてや、ベリクリーデは…決闘で腕に大怪我してたのに、すっかり治ってるし…」
「はぁ…?決闘って何のことだよ?」
ジュリスはジュリスで、決闘のことを全然覚えてないし…。
「ジュリス、お前いつの間に、ベリクリーデに抜刀術なんか仕込んだんだ?」
あれ、めちゃくちゃ格好良かったけど。
ベリクリーデはいかにも…教えても、習得するのに時間がかかるタイプに見える。
それなのに、決闘の場であんなに鮮やかに抜刀術を決めていた。
普段から、ジュリスに仕込まれてたんだろう。
…しかし。
「…??意味分かんねぇんだけど。俺がいつ、ベリクリーデに抜刀術なんか教えたんだ?」
どうやらこの世界のベリクリーデは、ジュリス直伝の抜刀術は使えないらしい。
「そもそも。こいつが抜刀術なんか使えるはずないだろ?こんな不器用なのに」
「失礼な。私だってやれば出来るよ、ジュリス」
「嘘つけ。本当か?」
「勿論。バット術でしょ?バットくらい余裕で振り回してあげるよ」
「ほらな、全然分かってないじゃん。無理だ」
…ジュリスとベリクリーデは、世界が変わってもジュリスとベリクリーデのまんまだな。
ちょっと安心した。
あとは…あの質問をするだけ。
「なぁ、二人に聞きたいことがあるんだが、良いか?」
「へ?何?」
「どうしたんだよ?改まって」
俺は、一番聞きたかったことをジュリスとベリクリーデに尋ねた。
元の世界とあまり変わらない二人なら、もしかして、と淡い期待を持って。
「ジュリスとベリクリーデは、シルナ・エインリーを覚えてるか?」
「…?シルナ…?誰のことだ?」
「さぁ、知らない…」
「そんなしょんぼりするなよ…。また買ってくれば良いだろ?」
「自分で育てた柿の種を食べたかった…」
「…我儘かよ…」
…しょんぼりしてるベリクリーデは、可哀想だが。
…そろそろ、顔出してみるかな。
「…ジュリス、ベリクリーデ」
「わっ、びっくりしたー」
突然現れた俺に、びくっとしてこちらを振り向くベリクリーデ。
一方、ジュリスは。
「あぁ、さっきから誰か見てるなと思ってたけど、あんただったのか」
どうやら、立ち聞きされていることに気づいていたらしい。
悪いな。盗み聞きするつもりはなかったんだが。
「どうかしたのか?」
「…いや…。…二人共、なんつーか…平和だなと思って」
「何だ?それ…嫌味か?」
そういう意味じゃなくてさ。
「お前達は、あんまり変わらないなと思って…」
「…?その含みのある言い方は何だよ?」
元の世界のジュリスとベリクリーデも、この世界の二人と似たようなことやってそうだなって。
アイスの実とか植えて、「芽が出ないなー」って言ってそう。
ベリクリーデなら有り得る。
「ましてや、ベリクリーデは…決闘で腕に大怪我してたのに、すっかり治ってるし…」
「はぁ…?決闘って何のことだよ?」
ジュリスはジュリスで、決闘のことを全然覚えてないし…。
「ジュリス、お前いつの間に、ベリクリーデに抜刀術なんか仕込んだんだ?」
あれ、めちゃくちゃ格好良かったけど。
ベリクリーデはいかにも…教えても、習得するのに時間がかかるタイプに見える。
それなのに、決闘の場であんなに鮮やかに抜刀術を決めていた。
普段から、ジュリスに仕込まれてたんだろう。
…しかし。
「…??意味分かんねぇんだけど。俺がいつ、ベリクリーデに抜刀術なんか教えたんだ?」
どうやらこの世界のベリクリーデは、ジュリス直伝の抜刀術は使えないらしい。
「そもそも。こいつが抜刀術なんか使えるはずないだろ?こんな不器用なのに」
「失礼な。私だってやれば出来るよ、ジュリス」
「嘘つけ。本当か?」
「勿論。バット術でしょ?バットくらい余裕で振り回してあげるよ」
「ほらな、全然分かってないじゃん。無理だ」
…ジュリスとベリクリーデは、世界が変わってもジュリスとベリクリーデのまんまだな。
ちょっと安心した。
あとは…あの質問をするだけ。
「なぁ、二人に聞きたいことがあるんだが、良いか?」
「へ?何?」
「どうしたんだよ?改まって」
俺は、一番聞きたかったことをジュリスとベリクリーデに尋ねた。
元の世界とあまり変わらない二人なら、もしかして、と淡い期待を持って。
「ジュリスとベリクリーデは、シルナ・エインリーを覚えてるか?」
「…?シルナ…?誰のことだ?」
「さぁ、知らない…」


