「…仲、良いんだな。家族」
他に言うべき言葉が見つからなくて、俺はそう呟いていた。
「ん?あぁ、まぁ…そこそこな」
仲が良いとはっきり認めるのは照れ臭かったのか、キュレムは頭を掻きながら濁した。
そこそこね。
両家で集まってホームパーティー開くくらいの仲を「そこそこ」だと表現するなら。
元の世界のキュレムとルイーシュの家族は、「壊滅状態」と表現するのが妥当だろうな。
元の世界…か。
俺はずっと、自分の知っている世界のことを「元の世界」と呼んでるが。
果たして、俺の知るあの世界は…本当に「元の世界」なのだろうか。
変わり果てた仲間達の姿を見ているうちに、段々自信が持てなくなってきた。
「ルイーシュも、家族と仲良いんだな?」
「…?何でそんなこと聞くんですか?」
「…いや…ちょっと気になっただけだよ」
「別に、仲…悪くはありませんけど。心配には及びませんよ」
そのようだな。
この世界のルイーシュの家族は、ルイーシュが一度挫折したからって、彼を見限ったりはしなかったのだろう。
共にルイーシュを支え、励まし、ルイーシュが再び立ち上がれるまで守った。
素晴らしい家族じゃないか。
…羨ましい。
「そういう訳だから、俺達これから、ホームパーティーの買い出しに行かなきゃならんのだわ」
と、キュレム。
あぁ、さっきからそう言ってたな。
「良かったら、羽久も参加する?なんか暇そうだし。飛び入りも全然OKだけど」
俺まで、ホームパーティーのお誘いを受けてしまった。
その気持ちは嬉しいし、元の世界であれだけキュレムとルイーシュを傷つけた二人の家族が。
この世界では、果たしてどのように変わっているのか、実際にこの目で見てみたいという気持ちはある。
…でも、そんなことしてる場合じゃないだろうな。
「ありがとう。でも、遠慮しておくよ」
「そうか…。別に遠慮しなくても良いんだけどな」
「分かってる。だけど、俺…まだ他に用事があるから」
そっちを片付けないことには、落ち着いてホームパーティーなんて気分には、とてもなれない。
「…あ、そ…。まぁ、そういうことなら無理には誘わないよ」
そうしてくれると有り難い。
「そんじゃ、俺達そろそろ行くわ。ほら、さっさと動けルイーシュ」
「もー…。仕方ないですね。おんぶしてくれたら行きますよ」
「甘えんな」
とか言いながら、結局おんぶして連れて行ってやるのだから、キュレムは優しい。
だが、買い出しに行く前にもう一つ。
「なぁ、二人にもう一つ聞きたいことがあるんだが」
俺は、一番聞きたかったことをキュレムとルイーシュに尋ねた。
「二人共、シルナ・エインリーを覚えてるか?」
「は?誰それ?」
「何者ですか?羽久さんの知り合い?」
他に言うべき言葉が見つからなくて、俺はそう呟いていた。
「ん?あぁ、まぁ…そこそこな」
仲が良いとはっきり認めるのは照れ臭かったのか、キュレムは頭を掻きながら濁した。
そこそこね。
両家で集まってホームパーティー開くくらいの仲を「そこそこ」だと表現するなら。
元の世界のキュレムとルイーシュの家族は、「壊滅状態」と表現するのが妥当だろうな。
元の世界…か。
俺はずっと、自分の知っている世界のことを「元の世界」と呼んでるが。
果たして、俺の知るあの世界は…本当に「元の世界」なのだろうか。
変わり果てた仲間達の姿を見ているうちに、段々自信が持てなくなってきた。
「ルイーシュも、家族と仲良いんだな?」
「…?何でそんなこと聞くんですか?」
「…いや…ちょっと気になっただけだよ」
「別に、仲…悪くはありませんけど。心配には及びませんよ」
そのようだな。
この世界のルイーシュの家族は、ルイーシュが一度挫折したからって、彼を見限ったりはしなかったのだろう。
共にルイーシュを支え、励まし、ルイーシュが再び立ち上がれるまで守った。
素晴らしい家族じゃないか。
…羨ましい。
「そういう訳だから、俺達これから、ホームパーティーの買い出しに行かなきゃならんのだわ」
と、キュレム。
あぁ、さっきからそう言ってたな。
「良かったら、羽久も参加する?なんか暇そうだし。飛び入りも全然OKだけど」
俺まで、ホームパーティーのお誘いを受けてしまった。
その気持ちは嬉しいし、元の世界であれだけキュレムとルイーシュを傷つけた二人の家族が。
この世界では、果たしてどのように変わっているのか、実際にこの目で見てみたいという気持ちはある。
…でも、そんなことしてる場合じゃないだろうな。
「ありがとう。でも、遠慮しておくよ」
「そうか…。別に遠慮しなくても良いんだけどな」
「分かってる。だけど、俺…まだ他に用事があるから」
そっちを片付けないことには、落ち着いてホームパーティーなんて気分には、とてもなれない。
「…あ、そ…。まぁ、そういうことなら無理には誘わないよ」
そうしてくれると有り難い。
「そんじゃ、俺達そろそろ行くわ。ほら、さっさと動けルイーシュ」
「もー…。仕方ないですね。おんぶしてくれたら行きますよ」
「甘えんな」
とか言いながら、結局おんぶして連れて行ってやるのだから、キュレムは優しい。
だが、買い出しに行く前にもう一つ。
「なぁ、二人にもう一つ聞きたいことがあるんだが」
俺は、一番聞きたかったことをキュレムとルイーシュに尋ねた。
「二人共、シルナ・エインリーを覚えてるか?」
「は?誰それ?」
「何者ですか?羽久さんの知り合い?」


