次に会ったのは、吐月。
「吐月…。久し振りだな」
「あ、羽久さん」
聖魔騎士団魔導部隊の制服を着て、大隊長であることを示す腕章を嵌めて。
どうやら、これから任務に出るようだ。
長話は出来そうにないな。
「これから任務なのか?」
「そうだよ。羽久さんは…何でここに?学院のお使い?」
「いや…そうじゃないよ」
ただ、お前達の様子を見たかっただけだ。
「任務って…。今日はどんな任務なんだ?」
俺のことじゃなくて、吐月のことを聞きたかった。
すると。
「えぇと、今日の任務は…」
「さては、俺様の出番だな!?」
吐月の言葉を遮るようにして。
ぴょこんと飛び出してきて、吐月の頭の上に着地したのは。
皆さんご存知、吐月の契約召喚魔であるベルフェゴールであった。
お前は相変わらず、吐月と一緒に居るんだな。
ちょっと安心したよ。
「どんな敵でも、俺様の手にかかればイチコロだ!」
そのちっこい身体の、何処に手があるんだ?
という正論のツッコミは置いといて。
「張り切ってるところ悪いけど…今日はそういう任務じゃないよ」
吐月は、頭の上のベルフェゴールに言った。
「え?そうなのか?」
「昨日も説明しただろ?王都の街外れの山で、砂防工事が行われる予定なんだけど…。工事の途中で土砂崩れが起こる可能性があるから、万一に備えて魔導師に待機していて欲しいって頼まれたんだよ」
「…」
…特に、イチコロする必要のある敵が出てくる任務じゃなさそうだな。
まぁ、そんなことだろうと思った。
そういう任務の前にしては、緊張感も焦燥も全く感じられなかったから。
「ちぇっ…。俺様が格好良く活躍する機会がないじゃねぇか…」
「何言ってるんだよ…。誰も傷つかないんだから、良いことだろ?」
そうだな。
…すると、そのとき。
俺は、目を疑うような光景を目撃することになった。
吐月の周囲に、思わず背筋が冷えそうな、氷のベールが広がった。
驚く暇もなく、吐月の横に、能面を被った白い着物の女が現れた。
その姿はさながら、お伽噺に出てくる雪女であった。
「…失礼、お話し中に」
「あぁ、雪刃(ゆきば)…どうかした?」
吐月は特に気にすることなく、雪女に向かって話しかけた。
雪刃…だと?
それは、吐月を何千年にも渡って苦しめ続けた、悪魔のような魔物の名前だ。
「吐月…。久し振りだな」
「あ、羽久さん」
聖魔騎士団魔導部隊の制服を着て、大隊長であることを示す腕章を嵌めて。
どうやら、これから任務に出るようだ。
長話は出来そうにないな。
「これから任務なのか?」
「そうだよ。羽久さんは…何でここに?学院のお使い?」
「いや…そうじゃないよ」
ただ、お前達の様子を見たかっただけだ。
「任務って…。今日はどんな任務なんだ?」
俺のことじゃなくて、吐月のことを聞きたかった。
すると。
「えぇと、今日の任務は…」
「さては、俺様の出番だな!?」
吐月の言葉を遮るようにして。
ぴょこんと飛び出してきて、吐月の頭の上に着地したのは。
皆さんご存知、吐月の契約召喚魔であるベルフェゴールであった。
お前は相変わらず、吐月と一緒に居るんだな。
ちょっと安心したよ。
「どんな敵でも、俺様の手にかかればイチコロだ!」
そのちっこい身体の、何処に手があるんだ?
という正論のツッコミは置いといて。
「張り切ってるところ悪いけど…今日はそういう任務じゃないよ」
吐月は、頭の上のベルフェゴールに言った。
「え?そうなのか?」
「昨日も説明しただろ?王都の街外れの山で、砂防工事が行われる予定なんだけど…。工事の途中で土砂崩れが起こる可能性があるから、万一に備えて魔導師に待機していて欲しいって頼まれたんだよ」
「…」
…特に、イチコロする必要のある敵が出てくる任務じゃなさそうだな。
まぁ、そんなことだろうと思った。
そういう任務の前にしては、緊張感も焦燥も全く感じられなかったから。
「ちぇっ…。俺様が格好良く活躍する機会がないじゃねぇか…」
「何言ってるんだよ…。誰も傷つかないんだから、良いことだろ?」
そうだな。
…すると、そのとき。
俺は、目を疑うような光景を目撃することになった。
吐月の周囲に、思わず背筋が冷えそうな、氷のベールが広がった。
驚く暇もなく、吐月の横に、能面を被った白い着物の女が現れた。
その姿はさながら、お伽噺に出てくる雪女であった。
「…失礼、お話し中に」
「あぁ、雪刃(ゆきば)…どうかした?」
吐月は特に気にすることなく、雪女に向かって話しかけた。
雪刃…だと?
それは、吐月を何千年にも渡って苦しめ続けた、悪魔のような魔物の名前だ。


