…だけど。
リリスと話してるときのナジュ。リリスを見つめているときのナジュ。
また、逆にナジュと話してるときのリリス。ナジュを見つめているときのリリス。
二人の幸せそうな顔と言ったら。
俺の記憶にあるナジュの笑顔とは、全く違っていた。
ナジュと初めて会ったときの、絶望と狂気に満ちたあの表情を思い出す。
まるで同一人物とは思えない。
こんなに穏やかに笑う人が…。
リリスと一緒に生きていた頃のナジュは、こんな風に笑っていたのか。
…幸せだったんだろうな。
それなのに、俺の記憶にあるナジュは、その幸せとはかけ離れたところにいて…。
…そんなナジュに、「この世界は間違っている」と訴えて、分かってもらえるだろうか?
「さぁ、そろそろ下校時刻ですし、今日はこの辺にしておきましょう」
「…はーい…」
「それじゃあ、ナジュ先生。リリスさん、また明日」
「うんうん、また明日ね〜」
リリスは、生徒達にひらひらと手を振り。
帰っていく召喚魔導師サークルの生徒達を見送った。
…そして。
「…さっきから、どうしたんですか?盗み見なんて、あなたらしくもない」
「…ナジュ…」
改めて、様子を見守っていた俺に、ナジュがくるりと振り向いた。
…言わないとな。
少なくともナジュにだけは、俺が本当のことを言っていると分かって欲しい。
この摩訶不思議な世界の謎を解き明かし、もとの世界に戻す為にも。
「…話したいことがあるんだ」
「…どうやら、そのようですね。…良いですよ、話さなくて。心を読めば分かるので」
あぁ、そうしてくれ。
今だけは、喜んで俺の心を読んで欲しい。
まさかこんな風に思う日が来るとはな。
「…」
俺の心を読んだナジュは、驚いたような、不気味なものを見るような表情を浮かべた。
リリスと話してるときのナジュ。リリスを見つめているときのナジュ。
また、逆にナジュと話してるときのリリス。ナジュを見つめているときのリリス。
二人の幸せそうな顔と言ったら。
俺の記憶にあるナジュの笑顔とは、全く違っていた。
ナジュと初めて会ったときの、絶望と狂気に満ちたあの表情を思い出す。
まるで同一人物とは思えない。
こんなに穏やかに笑う人が…。
リリスと一緒に生きていた頃のナジュは、こんな風に笑っていたのか。
…幸せだったんだろうな。
それなのに、俺の記憶にあるナジュは、その幸せとはかけ離れたところにいて…。
…そんなナジュに、「この世界は間違っている」と訴えて、分かってもらえるだろうか?
「さぁ、そろそろ下校時刻ですし、今日はこの辺にしておきましょう」
「…はーい…」
「それじゃあ、ナジュ先生。リリスさん、また明日」
「うんうん、また明日ね〜」
リリスは、生徒達にひらひらと手を振り。
帰っていく召喚魔導師サークルの生徒達を見送った。
…そして。
「…さっきから、どうしたんですか?盗み見なんて、あなたらしくもない」
「…ナジュ…」
改めて、様子を見守っていた俺に、ナジュがくるりと振り向いた。
…言わないとな。
少なくともナジュにだけは、俺が本当のことを言っていると分かって欲しい。
この摩訶不思議な世界の謎を解き明かし、もとの世界に戻す為にも。
「…話したいことがあるんだ」
「…どうやら、そのようですね。…良いですよ、話さなくて。心を読めば分かるので」
あぁ、そうしてくれ。
今だけは、喜んで俺の心を読んで欲しい。
まさかこんな風に思う日が来るとはな。
「…」
俺の心を読んだナジュは、驚いたような、不気味なものを見るような表情を浮かべた。


