『玉響』が生きてる。
令月もすぐりも、『アメノミコト』にいたことを覚えていない。
そして、勿論…。
「…それで、シル菜だっけ?そんな名前の野菜は植えてないよ」
「…」
シルナのことなんて、当然覚えていない。
でも、それだとおかしくないか?
「…なぁ、お前達」
「何?」
「お前達は、何でここに…イーニシュフェルト魔導学院にいるんだ?」
令月とすぐりは、『アメノミコト』の暗殺者としてイーニシュフェルト魔導学院にやって来た。
結果的に、学院の生徒として滞在することになったけど。
最初のきっかけは、シルナの暗殺だったはずだ。
それなのに、二人の記憶からはシルナの存在が抜け落ちている。
それだと矛盾するじゃないか。
シルナがきっかけじゃないなら、二人はどうやってイーニシュフェルト魔導学院に…。
「何でって…。他の生徒と一緒だよ。入学試験受けて、合格したからここにいるんだよ」
「…!?入学試験…!?受けたのか?」
「いや…。入学試験受けずに、入学出来る訳ないじゃん。大丈夫…?」
…いや、たまにそういう例外があるんだよ。
入学試験を行わず、個々人の事情で、シルナに推薦されて学院の生徒になった例が…。
吐月もそうだったし、令月とすぐり、お前達もそうだったんだよ。
「『八千代』の方が一つ年上だから、一年先に入学したんだよねー」
「うん、そう。運良く、二人共合格出来たんだよね。同じ孤児院から2年連続でイーニシュフェルト魔導学院に合格したから、孤児院の先生が驚いてたよ」
令月の口から、唐突に「孤児院」という言葉が出てきて。
俺は、またしても突っ込んで聞かずにはいられなかった。
「孤児院?お前達…孤児院にいたのか?」
『アメノミコト』じゃなくて?
そもそもお前達…ジャマ王国出身じゃないのか?
「え?うん…孤児院出身だよ。入学のときに出した願書に、そう書いてあると思うけど?」
「生まれは何処なんだ?…ジャマ王国?」
「?さぁ…。物心ついたときには、二人共孤児院にいたから…。何処の出身なのかは知らない。もしかしたら、ジャマ王国なのかな」
「孤児院のせんせーに聞いたことあるけど、知らないって。まぁ、生まれなんてどーでもいーしね」
そうだな。どうでも良い。
令月とすぐりがジャマ王国出身だろうと、ルーデュニア聖王国出身だろうと。
だけど、イーニシュフェルト魔導学院に辿り着くまでの経緯が、俺の記憶にあるものと違う。
これは大問題だぞ。
令月もすぐりも、『アメノミコト』にいたことを覚えていない。
そして、勿論…。
「…それで、シル菜だっけ?そんな名前の野菜は植えてないよ」
「…」
シルナのことなんて、当然覚えていない。
でも、それだとおかしくないか?
「…なぁ、お前達」
「何?」
「お前達は、何でここに…イーニシュフェルト魔導学院にいるんだ?」
令月とすぐりは、『アメノミコト』の暗殺者としてイーニシュフェルト魔導学院にやって来た。
結果的に、学院の生徒として滞在することになったけど。
最初のきっかけは、シルナの暗殺だったはずだ。
それなのに、二人の記憶からはシルナの存在が抜け落ちている。
それだと矛盾するじゃないか。
シルナがきっかけじゃないなら、二人はどうやってイーニシュフェルト魔導学院に…。
「何でって…。他の生徒と一緒だよ。入学試験受けて、合格したからここにいるんだよ」
「…!?入学試験…!?受けたのか?」
「いや…。入学試験受けずに、入学出来る訳ないじゃん。大丈夫…?」
…いや、たまにそういう例外があるんだよ。
入学試験を行わず、個々人の事情で、シルナに推薦されて学院の生徒になった例が…。
吐月もそうだったし、令月とすぐり、お前達もそうだったんだよ。
「『八千代』の方が一つ年上だから、一年先に入学したんだよねー」
「うん、そう。運良く、二人共合格出来たんだよね。同じ孤児院から2年連続でイーニシュフェルト魔導学院に合格したから、孤児院の先生が驚いてたよ」
令月の口から、唐突に「孤児院」という言葉が出てきて。
俺は、またしても突っ込んで聞かずにはいられなかった。
「孤児院?お前達…孤児院にいたのか?」
『アメノミコト』じゃなくて?
そもそもお前達…ジャマ王国出身じゃないのか?
「え?うん…孤児院出身だよ。入学のときに出した願書に、そう書いてあると思うけど?」
「生まれは何処なんだ?…ジャマ王国?」
「?さぁ…。物心ついたときには、二人共孤児院にいたから…。何処の出身なのかは知らない。もしかしたら、ジャマ王国なのかな」
「孤児院のせんせーに聞いたことあるけど、知らないって。まぁ、生まれなんてどーでもいーしね」
そうだな。どうでも良い。
令月とすぐりがジャマ王国出身だろうと、ルーデュニア聖王国出身だろうと。
だけど、イーニシュフェルト魔導学院に辿り着くまでの経緯が、俺の記憶にあるものと違う。
これは大問題だぞ。


