ツキナと一緒に苗を運び、園芸部の畑に着くと。
「来たぞー!隊員その1、その2!真面目に耕してるかーっ?」
「勿論だよ、ふっかふかの毛布みたいになってるよ」
「いつでも植えられるよ」
鍬を片手に、手拭いで汗を拭う令月とすぐりの姿は。
魔導学院の生徒ではなく、さながら農業学校の生徒といった風貌が板についている。
「何で羽久も一緒にいるの?」
令月が俺に気づいて、ツキナに聞いた。
「グラスフィア先生がね、一緒にコールラビを植えたいんだって!」
「へー。自分から進んで手伝ってくれるとは。羽久せんせーも園芸部に興味あるのかな」
…そういう訳ではないんだが。
でも、令月とすぐりを見つけられて良かった。
「令月、すぐり…お前達に聞きたいことがあるんだ」
「へ?何?とうもろこしのこと?」
「とうもろこしなら順調だよ。ほら、ほこ」
「違うっての」
何でお前らは、とうもろこしの生育状況に拘泥してるんだよ。
そうじゃない。
「シルナのことだ。…何処にいるのか知ってるか?」
「…」
「…」
俺が尋ねると、令月とすぐりは揃って顔を見合わせ。
「…シル菜?そんな野菜は育ててないよ?」
がくん、とその場に膝をつくところだった。
違う。野菜の名前じゃない。
新種の菜っ葉みたいに言うな。
「野菜じゃない。シルナ、人名だ。シルナ・エインリーだよ」
「はぁ、そんな人がいるの?」
「そんな人って…イーニシュフェルト魔導学院の学院長じゃないか!お前達が最初に、その、暗殺しに来た…」
「…」
「あ、いや…。…ごめん」
言ってしまってから、思わず謝ってしまった。
二人にとって、『アメノミコト』にいたときのことは思い出したくないだろうと思って。
いくらシルナの所在を聞く為とはいえ、うっかり口が滑ってしまった。
…しかし。
「…一体何の話?」
「暗殺だって。安っぽい漫画でも読んだの?」
令月もすぐりも、揃って首を傾げていた。
…まさか、令月とすぐりまでも。
この二人も、シルナを知らないって言うのか?
「来たぞー!隊員その1、その2!真面目に耕してるかーっ?」
「勿論だよ、ふっかふかの毛布みたいになってるよ」
「いつでも植えられるよ」
鍬を片手に、手拭いで汗を拭う令月とすぐりの姿は。
魔導学院の生徒ではなく、さながら農業学校の生徒といった風貌が板についている。
「何で羽久も一緒にいるの?」
令月が俺に気づいて、ツキナに聞いた。
「グラスフィア先生がね、一緒にコールラビを植えたいんだって!」
「へー。自分から進んで手伝ってくれるとは。羽久せんせーも園芸部に興味あるのかな」
…そういう訳ではないんだが。
でも、令月とすぐりを見つけられて良かった。
「令月、すぐり…お前達に聞きたいことがあるんだ」
「へ?何?とうもろこしのこと?」
「とうもろこしなら順調だよ。ほら、ほこ」
「違うっての」
何でお前らは、とうもろこしの生育状況に拘泥してるんだよ。
そうじゃない。
「シルナのことだ。…何処にいるのか知ってるか?」
「…」
「…」
俺が尋ねると、令月とすぐりは揃って顔を見合わせ。
「…シル菜?そんな野菜は育ててないよ?」
がくん、とその場に膝をつくところだった。
違う。野菜の名前じゃない。
新種の菜っ葉みたいに言うな。
「野菜じゃない。シルナ、人名だ。シルナ・エインリーだよ」
「はぁ、そんな人がいるの?」
「そんな人って…イーニシュフェルト魔導学院の学院長じゃないか!お前達が最初に、その、暗殺しに来た…」
「…」
「あ、いや…。…ごめん」
言ってしまってから、思わず謝ってしまった。
二人にとって、『アメノミコト』にいたときのことは思い出したくないだろうと思って。
いくらシルナの所在を聞く為とはいえ、うっかり口が滑ってしまった。
…しかし。
「…一体何の話?」
「暗殺だって。安っぽい漫画でも読んだの?」
令月もすぐりも、揃って首を傾げていた。
…まさか、令月とすぐりまでも。
この二人も、シルナを知らないって言うのか?


