「えっ…」
「え?」
お互い、ポカンとして見つめ合ってしまった。
何言ってるんだろうって、多分お互い思ってる。
だけど、俺だって冗談言ってる訳じゃないんだ。
「シルナだよ…シルナ・エインリーだよ…!イーニシュフェルト魔導学院の学院長だ」
「が、学院長…?学院長は…私なんですが…」
いや、だからそれがおかしいだろ?
「イーニシュフェルト魔導学院の学院長は、創立以来一度も変わったことはないはずだ」
学院創立のその日から、俺はずっとシルナが学院長を務める、このイーニシュフェルト魔導学院にいた。
その俺が断言する。シルナはこれまで一度として、学院長の座を他人に譲ったことはない。
例えシュニィが相手でも。
「イレースも、天音も!黙ってないで何とか言ってくれよ。シルナのこと、お前達だって知ってるだろ…!?」
お前達が学院にやって来たのは、シュニィにスカウトされたからじゃない。
紆余曲折、色々な事情と様々な経緯があってここに来た。
そしてその中心にはいつも、他ならぬシルナ・エインリーがいた。
シルナがいたから、イレース達もまた、ここにいるのだ。
それを忘れた訳ではあるまい。
…しかし。
「そ、そう言われても…。シルナさん…?って、誰のこと?イレースさん、知ってる?」
「いいえ。聞いたことのない名前ですね」
天音もイレースも、口を揃えてシルナのことなんて知らないと言う。
おかしい。こんなの、絶対におかしい。
シュニィが、天音が、イレースが、シルナのことを知らないなんて。
シュニィがイーニシュフェルト魔導学院の学院長になってるなんて。ナジュが召喚魔導師になって、普通にリリスと喋ってるなんて。
こんなの、俺が知ってるイーニシュフェルト魔導学院ではない。
皆して俺を謀っているのでなければ、これは明らかな異常事態だった。
…そう、異常事態。
そのとき、俺は大切なことを思い出した。
「決闘…。そうだ、決闘!アーリヤット皇国との決闘はどうなったんだ…!?」
俺はついさっきまで、ミナミノ共和国にいたはずなのだ。
ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の命運をかけた決闘。
あの結果がどうなったのか確かめないことに、枕を高くしては寝られなかった。
「え?」
お互い、ポカンとして見つめ合ってしまった。
何言ってるんだろうって、多分お互い思ってる。
だけど、俺だって冗談言ってる訳じゃないんだ。
「シルナだよ…シルナ・エインリーだよ…!イーニシュフェルト魔導学院の学院長だ」
「が、学院長…?学院長は…私なんですが…」
いや、だからそれがおかしいだろ?
「イーニシュフェルト魔導学院の学院長は、創立以来一度も変わったことはないはずだ」
学院創立のその日から、俺はずっとシルナが学院長を務める、このイーニシュフェルト魔導学院にいた。
その俺が断言する。シルナはこれまで一度として、学院長の座を他人に譲ったことはない。
例えシュニィが相手でも。
「イレースも、天音も!黙ってないで何とか言ってくれよ。シルナのこと、お前達だって知ってるだろ…!?」
お前達が学院にやって来たのは、シュニィにスカウトされたからじゃない。
紆余曲折、色々な事情と様々な経緯があってここに来た。
そしてその中心にはいつも、他ならぬシルナ・エインリーがいた。
シルナがいたから、イレース達もまた、ここにいるのだ。
それを忘れた訳ではあるまい。
…しかし。
「そ、そう言われても…。シルナさん…?って、誰のこと?イレースさん、知ってる?」
「いいえ。聞いたことのない名前ですね」
天音もイレースも、口を揃えてシルナのことなんて知らないと言う。
おかしい。こんなの、絶対におかしい。
シュニィが、天音が、イレースが、シルナのことを知らないなんて。
シュニィがイーニシュフェルト魔導学院の学院長になってるなんて。ナジュが召喚魔導師になって、普通にリリスと喋ってるなんて。
こんなの、俺が知ってるイーニシュフェルト魔導学院ではない。
皆して俺を謀っているのでなければ、これは明らかな異常事態だった。
…そう、異常事態。
そのとき、俺は大切なことを思い出した。
「決闘…。そうだ、決闘!アーリヤット皇国との決闘はどうなったんだ…!?」
俺はついさっきまで、ミナミノ共和国にいたはずなのだ。
ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の命運をかけた決闘。
あの結果がどうなったのか確かめないことに、枕を高くしては寝られなかった。


