しかし、困惑している俺をよそに。
「そういえば、天音さんの親友…。…そのナジュさんはどちらに?」
「あぁ、彼なら…さっき、リリスさんと話してたよ」
え、リリス?
まだ真っ昼間なのに…ナジュの奴、精神世界でリリスに会ってるのか?
「本当に仲良いよね、あの二人。いつも楽しそうに話してるから、見てると何だか、こっちも嬉しくなるよ」
天音はそう言って笑った。
見てると…って、二人が会うのはいつも精神世界であって、俺達は見たことないはずなんだが…?
確かに、リリスのことを話しているときのナジュは、楽しそうではあるけども…。
「またですか…。生徒の前であれでは、教師として示しが付きません」
「まぁまぁ、良いじゃありませんか。契約召喚魔とあれほど仲の良い召喚魔導師は珍しいですよ。生徒の中にも、ナジュさんみたいな召喚魔導師になりたい、って言っている子はたくさんいますから」
イレースとシュニィがそんなことを言って、俺はまた内心首を傾げた。
…ナジュって、召喚魔導師だっけ?
そりゃ、昔は…故郷にいた頃は、召喚魔導師だったんだろうけど…。
でも…「例の一件」があって以降、ナジュはずっと…リリスとは会っていない訳で。
今だって…召喚魔導師としてリリスの力を行使することは出来ない。
あれは召喚魔導師とは言えないのでは…?
「全く、甘いですね。学院長として、もっと規律を重んじるべきです」
「う…。肝に銘じます」
イレースに軽く叱られ、子供のように照れ臭そうに微笑むシュニィであった。
…その様子は、さながら毎日繰り広げられている日常の1ページに迷い込んだようで。
まるで違和感を覚える光景ではない…のかもしれないが。
俺は違和感感じまくりだ。
だって、この場には足りないものがある。
決定的に…足りない者が。
「…シルナは何処にいるんだ?」
俺は、この場にいる皆に向かって尋ねた。
さっきから、ずっと気になっていた。
この部屋は、この机や引き出しや本棚は、全部シルナのもののはずだ。
イーニシュフェルト魔導学院の学院長は、シルナ・エインリーその人であるはずなのだ。
だから、イレースの持ってきた書類に目を通したり、サインをするのはシルナでなければならないのだ。
それなのに…どうしてここにシルナがいない?
皆、まるで…シルナの存在を忘れたかのように振る舞うんだ?
…すると。
「…シルナさん?…どちら様ですか?」
シュニィは、きょとんと首を傾げた。
「そういえば、天音さんの親友…。…そのナジュさんはどちらに?」
「あぁ、彼なら…さっき、リリスさんと話してたよ」
え、リリス?
まだ真っ昼間なのに…ナジュの奴、精神世界でリリスに会ってるのか?
「本当に仲良いよね、あの二人。いつも楽しそうに話してるから、見てると何だか、こっちも嬉しくなるよ」
天音はそう言って笑った。
見てると…って、二人が会うのはいつも精神世界であって、俺達は見たことないはずなんだが…?
確かに、リリスのことを話しているときのナジュは、楽しそうではあるけども…。
「またですか…。生徒の前であれでは、教師として示しが付きません」
「まぁまぁ、良いじゃありませんか。契約召喚魔とあれほど仲の良い召喚魔導師は珍しいですよ。生徒の中にも、ナジュさんみたいな召喚魔導師になりたい、って言っている子はたくさんいますから」
イレースとシュニィがそんなことを言って、俺はまた内心首を傾げた。
…ナジュって、召喚魔導師だっけ?
そりゃ、昔は…故郷にいた頃は、召喚魔導師だったんだろうけど…。
でも…「例の一件」があって以降、ナジュはずっと…リリスとは会っていない訳で。
今だって…召喚魔導師としてリリスの力を行使することは出来ない。
あれは召喚魔導師とは言えないのでは…?
「全く、甘いですね。学院長として、もっと規律を重んじるべきです」
「う…。肝に銘じます」
イレースに軽く叱られ、子供のように照れ臭そうに微笑むシュニィであった。
…その様子は、さながら毎日繰り広げられている日常の1ページに迷い込んだようで。
まるで違和感を覚える光景ではない…のかもしれないが。
俺は違和感感じまくりだ。
だって、この場には足りないものがある。
決定的に…足りない者が。
「…シルナは何処にいるんだ?」
俺は、この場にいる皆に向かって尋ねた。
さっきから、ずっと気になっていた。
この部屋は、この机や引き出しや本棚は、全部シルナのもののはずだ。
イーニシュフェルト魔導学院の学院長は、シルナ・エインリーその人であるはずなのだ。
だから、イレースの持ってきた書類に目を通したり、サインをするのはシルナでなければならないのだ。
それなのに…どうしてここにシルナがいない?
皆、まるで…シルナの存在を忘れたかのように振る舞うんだ?
…すると。
「…シルナさん?…どちら様ですか?」
シュニィは、きょとんと首を傾げた。


