神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜

俺は至極真面目に聞いたはずなのに。

「…はぁ…?」

イレースは顔をしかめ、怪訝そうな表情をした。

え、何その顔…。

「何言ってんだこの人…」みたいな顔をしないでくれ。

それを言いたいのは俺の方だ。

「え、えぇと…本当にどうしたの?さっきからおかしいよ、羽久さん…」

戸惑いながら、天音がそう言った。

おかしいって言われても…。

…おかしいのはそっちじゃね?

それなのに。

「何を馬鹿なことを…。学院長のサインが必要なんだから、学院長が署名するのは当然のことでしょう」

と、イレースが言った。

…は?

「我がイーニシュフェルト魔導学院の学院長は、このシュニィさんなんですから。学院長が署名して、何がおかしいんですか?」

「…」

俺は、思わず言葉を失ってポカンとしてしまった。

…イーニシュフェルト魔導学院の学院長が、シュニィ?

「…はぁっ…!?」

…い、いつからそんなことに?