―――――――…改造オルトロスに食いつかれた患部が…毒に侵された患部が、焼けるように痛む。
身体中に毒が回ってきているのか、手足が痺れ、視界が霞む。
段々、思考力も落ちているような気がする。
心拍数が急激に上がって、命の危機すら感じる。
冥界産の特別な毒だというのは、本当らしい。
放置すれば、このまま遠からず…それこそ、10分足らずで意識を失うだろうね。
果たして、意識を失うだけで済むだろうか。
そのまま毒に侵されて、命を落とす…かもしれないね。
それはそれで、悪くないような気もした。
解毒出来るならそうしたいけど、残念ながらその方法がない。
僕は多分、このまま死ぬだろう。
それは構わない。僕の運命だ。これが僕の辿る未来なのだ。
死ぬことは全く惜しくない。
…けど、犬死には御免だ。
せめて、目の前のマッドサイエンティスト…イルネを道連れに。
それも駄目なら、この改造オルトロスを道連れに、一緒に死にたかった。
彼を、この苦しみから解放してあげたかった。
そうすれば、何の意味もない僕の人生に、少しでも価値を与えられるんじゃないかと思った。
せめて最後に誰かを救ったなら、僕の命にも少しくらいは…価値があったと言ってもらえるんじゃないかって。
…なんて、それは思い上がりだよね。
どっちみち、この状況を打開する方法なんて、ない…。
「…」
…いや。
一つだけ…一つだけ、方法が…ない、訳ではない。
でも、駄目だ。あの方法じゃ、どっちにしても僕は…。
どうせ命を落とすなら、あの秘密だけは守りきって、
「そうそう、もう少し頑張って頂戴。あなたが死ぬところを見せて…」
「うるせぇぞ、このマッド女!お前はちょっと黙ってろ」
僕が、回らない頭を必死に回しているところに。
棄権を辞退した僕の判断にイルネは喜び、羽久はそんなイルネを罵って黙らせた。
そして羽久は、改めて僕の方を向いて叫んだ。
「マシュリ!この馬鹿、お前また自分を犠牲にしようとか思ってないだろうな!?」
…ぎくっ。
バレてる…。僕はそんなに分かりやすいだろうか?
「絶対許さないからな。決闘の勝敗なんかどうでも良いが、お前が死んだら絶対に許さないからな!」
…羽久…。
僕の為に、何でそんなことを…。
「生きて帰るんだ。お前の、俺達の家に。皆で一緒に帰るんだよ!」
…家。
その一言を聞いて、僕の心の中が揺り動かされた。
身体中に毒が回ってきているのか、手足が痺れ、視界が霞む。
段々、思考力も落ちているような気がする。
心拍数が急激に上がって、命の危機すら感じる。
冥界産の特別な毒だというのは、本当らしい。
放置すれば、このまま遠からず…それこそ、10分足らずで意識を失うだろうね。
果たして、意識を失うだけで済むだろうか。
そのまま毒に侵されて、命を落とす…かもしれないね。
それはそれで、悪くないような気もした。
解毒出来るならそうしたいけど、残念ながらその方法がない。
僕は多分、このまま死ぬだろう。
それは構わない。僕の運命だ。これが僕の辿る未来なのだ。
死ぬことは全く惜しくない。
…けど、犬死には御免だ。
せめて、目の前のマッドサイエンティスト…イルネを道連れに。
それも駄目なら、この改造オルトロスを道連れに、一緒に死にたかった。
彼を、この苦しみから解放してあげたかった。
そうすれば、何の意味もない僕の人生に、少しでも価値を与えられるんじゃないかと思った。
せめて最後に誰かを救ったなら、僕の命にも少しくらいは…価値があったと言ってもらえるんじゃないかって。
…なんて、それは思い上がりだよね。
どっちみち、この状況を打開する方法なんて、ない…。
「…」
…いや。
一つだけ…一つだけ、方法が…ない、訳ではない。
でも、駄目だ。あの方法じゃ、どっちにしても僕は…。
どうせ命を落とすなら、あの秘密だけは守りきって、
「そうそう、もう少し頑張って頂戴。あなたが死ぬところを見せて…」
「うるせぇぞ、このマッド女!お前はちょっと黙ってろ」
僕が、回らない頭を必死に回しているところに。
棄権を辞退した僕の判断にイルネは喜び、羽久はそんなイルネを罵って黙らせた。
そして羽久は、改めて僕の方を向いて叫んだ。
「マシュリ!この馬鹿、お前また自分を犠牲にしようとか思ってないだろうな!?」
…ぎくっ。
バレてる…。僕はそんなに分かりやすいだろうか?
「絶対許さないからな。決闘の勝敗なんかどうでも良いが、お前が死んだら絶対に許さないからな!」
…羽久…。
僕の為に、何でそんなことを…。
「生きて帰るんだ。お前の、俺達の家に。皆で一緒に帰るんだよ!」
…家。
その一言を聞いて、僕の心の中が揺り動かされた。


