そりゃ俺も初め聞いたときは、まさか陰謀かと思ったよ。
でも、陰謀の事実を裏付ける証拠は、何も出てこなかった。
「何者かの陰謀…という線も考えられなくはないけど、とにかく二人共病気で急死したってことになってるんだよ」
「それは絶対陰謀だよ。暗殺されたんだ」
「俺達のジョブだねー」
ちょっと親近感を覚えてるんじゃない。
この話は、アーリヤット皇国ではタブーとされてるんだから。
とにかく皇室の公式発表では、長男と次男は急病で亡くなったとされているんだ。
下手なことを探ろうとすれば、己の身を危うくするだけだ。
「反対意見もあったけど、他にどうしようもないよね。皇位を継ぐ権利のある男子は、もうナツキ様以外にいなかったんだから」
女性は皇王にはなれない国だからな。
この際だから、国内初の女性皇王を認めようという意見や。
伝統を守り、例えよその国の出身でも、男性皇王にこだわるべきだという意見。
様々な意見が衝突し、ぶつかり合い…。
結果、ナツキ様が皇王の座に落ち着いた。
その決定打は、ナツキ様自身のそれまでの功績だった。
「あの人はアーリヤット皇国に婿入りしてからというもの、婿養子の立場ながら、アーリヤット皇国の為に尽くしていたんだ」
国の伝統は守りながら、国民の生活を守る為、皇室の威厳を守る為に粉骨砕身してきた。
貧しい人々を助け、子供や老人に優しい社会を作る為。
そして、全ての国民がより良い暮らしが出来るよう、様々な制度や政策を考え、実行した。
そのお陰で、多くの国民がナツキ様の政策の恩恵を受けていた。
ナツキ様は天才ではなかったけど、努力の人であった。
ある意味で、それも一つの才能なのかもな。
アーリヤット皇国にいても、持ち前の努力家の才能を遺憾なく発揮し。
婿養子の立場でも、国内や皇室内では一目置かれる存在だった。
だからこそ、皇位継承権の低かったナツキ様が皇王として認められたのだ。
彼なら、正しくアーリヤット皇国を導いてくれるだろうと。
そして実際、国民達の期待が裏切られることはなかった。
ナツキ様が皇王に就任するなり、彼はこれまで遠慮していた鬱憤を晴らすように、たくさんの新しい政策を打ち出した。
失敗することもあったが、それらの政策は大抵成功した。
彼の献身的な努力により、アーリヤット皇国は大きく国力を増し、国民達の生活も豊かになった。
最早「正統な血筋じゃないから」という理由で、ナツキ様が皇王に相応しくないと主張する者はいなかった。
ナツキ様は自らの努力により、自他共に認める、立派なアーリヤット皇王に成り上がったのである。
…ここまで聞けば、何もかも上手く行ってるように思えるんだけどな。
「ナツキ様は今や、かつてない支持率を誇る、誰からも認められている皇王…なんだけど…」
唯一、彼に問題点があるとしたら。
「でも…ナツキ様は、自分の生まれ故郷であるはずのルーデュニア聖王国との国交を断ってしまったんだ」
ナツキ様が皇王に就任するなり。
これまで友好関係にあった、ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の関係は、急速に悪化した。
ナツキ様が徹底的に、ルーデュニア聖王国との国交を断ったからである。
でも、陰謀の事実を裏付ける証拠は、何も出てこなかった。
「何者かの陰謀…という線も考えられなくはないけど、とにかく二人共病気で急死したってことになってるんだよ」
「それは絶対陰謀だよ。暗殺されたんだ」
「俺達のジョブだねー」
ちょっと親近感を覚えてるんじゃない。
この話は、アーリヤット皇国ではタブーとされてるんだから。
とにかく皇室の公式発表では、長男と次男は急病で亡くなったとされているんだ。
下手なことを探ろうとすれば、己の身を危うくするだけだ。
「反対意見もあったけど、他にどうしようもないよね。皇位を継ぐ権利のある男子は、もうナツキ様以外にいなかったんだから」
女性は皇王にはなれない国だからな。
この際だから、国内初の女性皇王を認めようという意見や。
伝統を守り、例えよその国の出身でも、男性皇王にこだわるべきだという意見。
様々な意見が衝突し、ぶつかり合い…。
結果、ナツキ様が皇王の座に落ち着いた。
その決定打は、ナツキ様自身のそれまでの功績だった。
「あの人はアーリヤット皇国に婿入りしてからというもの、婿養子の立場ながら、アーリヤット皇国の為に尽くしていたんだ」
国の伝統は守りながら、国民の生活を守る為、皇室の威厳を守る為に粉骨砕身してきた。
貧しい人々を助け、子供や老人に優しい社会を作る為。
そして、全ての国民がより良い暮らしが出来るよう、様々な制度や政策を考え、実行した。
そのお陰で、多くの国民がナツキ様の政策の恩恵を受けていた。
ナツキ様は天才ではなかったけど、努力の人であった。
ある意味で、それも一つの才能なのかもな。
アーリヤット皇国にいても、持ち前の努力家の才能を遺憾なく発揮し。
婿養子の立場でも、国内や皇室内では一目置かれる存在だった。
だからこそ、皇位継承権の低かったナツキ様が皇王として認められたのだ。
彼なら、正しくアーリヤット皇国を導いてくれるだろうと。
そして実際、国民達の期待が裏切られることはなかった。
ナツキ様が皇王に就任するなり、彼はこれまで遠慮していた鬱憤を晴らすように、たくさんの新しい政策を打ち出した。
失敗することもあったが、それらの政策は大抵成功した。
彼の献身的な努力により、アーリヤット皇国は大きく国力を増し、国民達の生活も豊かになった。
最早「正統な血筋じゃないから」という理由で、ナツキ様が皇王に相応しくないと主張する者はいなかった。
ナツキ様は自らの努力により、自他共に認める、立派なアーリヤット皇王に成り上がったのである。
…ここまで聞けば、何もかも上手く行ってるように思えるんだけどな。
「ナツキ様は今や、かつてない支持率を誇る、誰からも認められている皇王…なんだけど…」
唯一、彼に問題点があるとしたら。
「でも…ナツキ様は、自分の生まれ故郷であるはずのルーデュニア聖王国との国交を断ってしまったんだ」
ナツキ様が皇王に就任するなり。
これまで友好関係にあった、ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の関係は、急速に悪化した。
ナツキ様が徹底的に、ルーデュニア聖王国との国交を断ったからである。


