いよいよ、ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の決闘、第一回戦が始まった。
対決するのは、ルーデュニア聖王国代表団で唯一の女性であるベリクリーデ。
対するは、今朝のミーティングでルディシアが口にしていたバーサーカー。
バニシン・エル・エドマンという、筋骨隆々な巨斧使い。
「よぉぉし!じゃあ始めるとするか」
そのバニシンは、いかにも嬉しそうに叫び声をあげた。
…こっわ。
この状況を楽しめるという胆力があるだけで、非常に恐ろしい。
ルディシアが警戒していたのも頷ける。
戦うまでもなく分かる。こいつが強敵だと。
強敵じゃなかったら、そもそも決闘の代表には選ばれないだろうけども。
それにしたって、恐ろし過ぎる。
傍から見ているだけの俺でも、これほど恐ろしいのに。
その強敵と対峙して戦っているベリクリーデは、もっと恐ろしい思いをしているに違いない。
それなのに。
「…」
ベリクリーデは挑発には乗らず、至って冷静な表情であった。
胆力の勝負で言ったら、案外こっちも負けてなさそう。
「おぉぉぉらぁっ!」
まずは先制パンチと言わんばかりに、バニシンは巨斧を振るった。
ベリクリーデは横に飛び退いて、その攻撃を躱した。
バニシンが振り下ろした斧が、競技場の床に深々とめり込んだ。
…嘘だろ、おい。
あの一撃だけで、競技場の床は、まるでアイスピックで抉られたように穴が開いていた。
どんな威力してんだよ。
あれもう危険行為だろ。反則負けにしてくれ。
しかも、恐ろしいのは攻撃の威力だけではない。
「おら!おらおらおらぁっ!」
一回避けるくらいは序の口。
バニシンは巨斧を、箸でも扱うかのように軽く振り回し。
右左上下と、自由自在に操ってベリクリーデに向かって振り下ろした。
デブは一撃が大きい代わりに、動きが遅く。
俊敏なベリクリーデにとっては、むしろ有利かもしれない…なんて。
そんな甘っちょろい目算は、窓の外に吹き飛んだ。
こいつ…デブはデブでも、動けるデブだ。
一番面倒なタイプ。
デカい癖に動きも俊敏とか、そんなの反則だろう。
対決するのは、ルーデュニア聖王国代表団で唯一の女性であるベリクリーデ。
対するは、今朝のミーティングでルディシアが口にしていたバーサーカー。
バニシン・エル・エドマンという、筋骨隆々な巨斧使い。
「よぉぉし!じゃあ始めるとするか」
そのバニシンは、いかにも嬉しそうに叫び声をあげた。
…こっわ。
この状況を楽しめるという胆力があるだけで、非常に恐ろしい。
ルディシアが警戒していたのも頷ける。
戦うまでもなく分かる。こいつが強敵だと。
強敵じゃなかったら、そもそも決闘の代表には選ばれないだろうけども。
それにしたって、恐ろし過ぎる。
傍から見ているだけの俺でも、これほど恐ろしいのに。
その強敵と対峙して戦っているベリクリーデは、もっと恐ろしい思いをしているに違いない。
それなのに。
「…」
ベリクリーデは挑発には乗らず、至って冷静な表情であった。
胆力の勝負で言ったら、案外こっちも負けてなさそう。
「おぉぉぉらぁっ!」
まずは先制パンチと言わんばかりに、バニシンは巨斧を振るった。
ベリクリーデは横に飛び退いて、その攻撃を躱した。
バニシンが振り下ろした斧が、競技場の床に深々とめり込んだ。
…嘘だろ、おい。
あの一撃だけで、競技場の床は、まるでアイスピックで抉られたように穴が開いていた。
どんな威力してんだよ。
あれもう危険行為だろ。反則負けにしてくれ。
しかも、恐ろしいのは攻撃の威力だけではない。
「おら!おらおらおらぁっ!」
一回避けるくらいは序の口。
バニシンは巨斧を、箸でも扱うかのように軽く振り回し。
右左上下と、自由自在に操ってベリクリーデに向かって振り下ろした。
デブは一撃が大きい代わりに、動きが遅く。
俊敏なベリクリーデにとっては、むしろ有利かもしれない…なんて。
そんな甘っちょろい目算は、窓の外に吹き飛んだ。
こいつ…デブはデブでも、動けるデブだ。
一番面倒なタイプ。
デカい癖に動きも俊敏とか、そんなの反則だろう。


