「星辰剣を持っていけ」
そう言って、ジュリスはベリクリーデに武器を渡した。
…そういえばジュリスは昔、別の世界で、武器商人をやっていたんだったな。
あのときは、俺の人格の一つが世話になった。
もう、遠い昔の話のように思えるが…。
武器商人をやっていたお陰で、ジュリスには色々な武器のコレクションを持っているらしい。
今ベリクリーデに渡した、星辰剣という両手剣も、そのコレクションの一つだろうか?
「…と言っても、夜じゃないから、大して役に立たないかもしれないが…」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
ベリクリーデは有り難く、その剣を受け取っていた。
俺は知る由もないことだが、星辰剣は星魔法という、これまたかなり特殊な魔法によって扱う武器。
星魔法はその名の通り、星の力を行使する魔法である。
その特徴としては、空に星が出ている夜の時間帯に威力を増し、星の出ていない時間は、その力が一時的に制限される。
つまり、ベリクリーデもルディシアと同じで、夜の時間だけ超強化されるのである。
しかし、今の時間は午後。
空には太陽が高く上っていて、星が出てくる時間になるのは、まだまだ何時間も後だ。
それが分かっていたから、ジュリスはベリクリーデが戦うことに、難を示していたのだ。
俺もそうと知っていたら、もっと憤慨していたに違いない。
いくらなんでも、条件が不利過ぎる、と。
…まぁ、抗議したところで、俺達に選択権などないのだから。
結局は、この条件を呑むしかないのだが。
「それじゃあ、行ってくる」
俺達は手に汗を握っているのに、当のベリクリーデは涼しい顔だった。
全く緊張している様子はないし、冷静そのものである。
それ事態は有り難いが、これから国と国の威信を懸けた決闘が始まることを、ちゃんと理解しているのだろうか。
理解していようといまいと、決闘は待ってくれない。
「それではこれより、決闘一回戦を開始します」
審判役のマミナ・ミニアルは、競技場の中央に立ち、そう宣言した。
「アーリヤット皇国代表、バニシン・エル・エドマン。前へ」
先に名前を呼ばれたのは、アーリヤット皇国代表のバーサーカー。
あいつ、そんな名前なのか。
名前からして、強キャラ感が滲み出ている気がする。
いかにも強そうじゃん。
そのバニシンとやらは、これから決闘が始まることを理解しているのかいないのか、喜々とした表情で登場。
俺の身長ほどもある巨大な斧を、なんと片手で担いでの入場である。
あんなもの振り回してみろ。あっという間に競技場が破壊されるぞ。
そう言って、ジュリスはベリクリーデに武器を渡した。
…そういえばジュリスは昔、別の世界で、武器商人をやっていたんだったな。
あのときは、俺の人格の一つが世話になった。
もう、遠い昔の話のように思えるが…。
武器商人をやっていたお陰で、ジュリスには色々な武器のコレクションを持っているらしい。
今ベリクリーデに渡した、星辰剣という両手剣も、そのコレクションの一つだろうか?
「…と言っても、夜じゃないから、大して役に立たないかもしれないが…」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
ベリクリーデは有り難く、その剣を受け取っていた。
俺は知る由もないことだが、星辰剣は星魔法という、これまたかなり特殊な魔法によって扱う武器。
星魔法はその名の通り、星の力を行使する魔法である。
その特徴としては、空に星が出ている夜の時間帯に威力を増し、星の出ていない時間は、その力が一時的に制限される。
つまり、ベリクリーデもルディシアと同じで、夜の時間だけ超強化されるのである。
しかし、今の時間は午後。
空には太陽が高く上っていて、星が出てくる時間になるのは、まだまだ何時間も後だ。
それが分かっていたから、ジュリスはベリクリーデが戦うことに、難を示していたのだ。
俺もそうと知っていたら、もっと憤慨していたに違いない。
いくらなんでも、条件が不利過ぎる、と。
…まぁ、抗議したところで、俺達に選択権などないのだから。
結局は、この条件を呑むしかないのだが。
「それじゃあ、行ってくる」
俺達は手に汗を握っているのに、当のベリクリーデは涼しい顔だった。
全く緊張している様子はないし、冷静そのものである。
それ事態は有り難いが、これから国と国の威信を懸けた決闘が始まることを、ちゃんと理解しているのだろうか。
理解していようといまいと、決闘は待ってくれない。
「それではこれより、決闘一回戦を開始します」
審判役のマミナ・ミニアルは、競技場の中央に立ち、そう宣言した。
「アーリヤット皇国代表、バニシン・エル・エドマン。前へ」
先に名前を呼ばれたのは、アーリヤット皇国代表のバーサーカー。
あいつ、そんな名前なのか。
名前からして、強キャラ感が滲み出ている気がする。
いかにも強そうじゃん。
そのバニシンとやらは、これから決闘が始まることを理解しているのかいないのか、喜々とした表情で登場。
俺の身長ほどもある巨大な斧を、なんと片手で担いでの入場である。
あんなもの振り回してみろ。あっという間に競技場が破壊されるぞ。


