神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜

えーと、あとは他に…。

「マシュリとルディシアは?寝たか?」

「僕、半分魔物だから…。別に寝なくて良いんだ」

まさかの、寝なくてもコンディションばっちり。

なんて羨ましいんだ。

更に、ルディシアの方も。

「夜のうちに、使えそうな死体を漁ってきたよ。この国、死体がたくさん埋まってて面白いな」

余裕たっぷりの表情である。

悪趣味だって言ってやるなよ?決闘の準備に余念が無いだけだ。

「天音は…?」

「あ、うん…。一応、4、5時間くらいは寝たかな。疲れを溜めない程度に…」

マジかよ。偉過ぎる。

もしかして、眠れなかったのって俺と吐月だけ…?

…。

「吐月…。俺とお前はズッ友でいような…」

「う、うん…?」

あ、待てよ。思い出した。

シルナだ、まだシルナがいる。

「シルナ、お前は眠れ…」

「ふぇ?」

「…何やってんの?」

振り向くと、シルナは朝ご飯とばかりに、チョコクッキーサンドを頬張っていた。

この期に及んで、よくもまぁチョコ食ってる余裕があるよ。

心臓に毫毛生えてる奴多過ぎだろ。

やっぱり、俺と吐月はズッ友だな。

「…泣いても笑っても、寝てても寝なくても、本番は一度だけだからな」

決闘の審判は、俺が寝不足か否かなんて考慮してくれないんだから。

自分に出来ることをやるしかない。

それよりも…。

「…よし、最後のミーティングをしよう」

少しでも勝ちの目を上げる為に、最後の作戦会議と行こう。