――――――…王都セレーナを少し歩いて回るだけで、すぐに見つけた。
ネクロマンサー特有の、鼻を突くような独特の腐敗臭を追っていけば、彼の居場所を探すのはそう難しくない。
最悪、もし見つからなかったら、知り合いの野良猫仲間に探してもらおうと思っていた。
が、その必要はなかったようだ。
王都セレーナの外れにある墓地に、ネクロマンサー、ルディシア・ウルリーケがいた。
「探したよ、ルディ」
「…誰かと思ったら、あんたか…」
ルディはちらりと僕を見て、そう呟いた。
罰当たりにも、彼は墓石を椅子代わりにして腰掛けていた。
死体を操るのに、罰当たりも何もないか。
「探してたんだよ。話がある」
「話?またアーリヤット皇国絡み?」
よく分かってるじゃないか。
なら、協力してもらうよ。
「時間がないから、単刀直入に言う。アーリヤット皇国と決闘することになった」
「は?」
「対戦相手になるのは、多分…『HOME』で一緒だった人達だと思う。君も代表になって欲しい。一緒に来て」
「…」
僕は宣言通り、単刀直入に自分の用件を伝えた。
ルディは、しばしポカンとした顔のまま僕を見つめ。
そして、堪えきれないといった風に笑い出した。
「あははは…!まさかそんなことになってるとは。一体何がどう転んだら、そうなるのさ?」
「…色々あったんだよ。逐一説明してる暇がない」
アーリヤット皇国に潜入した折、君に手引きしてもらったあの日から。
色んなことが、いくつもあったからね。
全部説明していたら、それだけで日が暮れる。
「羽久はお前のせいじゃないって言うけど、アーリヤット皇国との揉め事は、元々僕達が持ち込んだものだ」
平和だったこの国が、今や戦争をしようかというほど追い詰められているのは。
僕達がアーリヤット皇国から遥々、揉め事の種を持ち込んでしまったから。
僕達がこの国で居場所を作ってもらった。その代償がこれなのだ。
「責任は取らなきゃならない」
「相変わらずクソ真面目なこと考えるよね、あんたって」
当然のことだと思うけど、クソ真面目と揶揄されるのは心外だ。
「でもまぁ…良いよ、いかにも面白そうじゃないか」
愉悦を感じたような表情で、ルディはそう言った。
良かった、ルディの琴線に触れたらしい。
「ルーデュニア側で戦う俺達を見て、あの皇王がどんな顔をするのか…。凄く興味ある」
そう。悪趣味だね。
「じゃあ、付き合ってもらうよ」
「良いよ。…良い退屈凌ぎになりそうだ」
国の命運が懸かった決闘を、退屈凌ぎとは。
不謹慎なんだか頼もしいんだが、紙一重だね。
ネクロマンサー特有の、鼻を突くような独特の腐敗臭を追っていけば、彼の居場所を探すのはそう難しくない。
最悪、もし見つからなかったら、知り合いの野良猫仲間に探してもらおうと思っていた。
が、その必要はなかったようだ。
王都セレーナの外れにある墓地に、ネクロマンサー、ルディシア・ウルリーケがいた。
「探したよ、ルディ」
「…誰かと思ったら、あんたか…」
ルディはちらりと僕を見て、そう呟いた。
罰当たりにも、彼は墓石を椅子代わりにして腰掛けていた。
死体を操るのに、罰当たりも何もないか。
「探してたんだよ。話がある」
「話?またアーリヤット皇国絡み?」
よく分かってるじゃないか。
なら、協力してもらうよ。
「時間がないから、単刀直入に言う。アーリヤット皇国と決闘することになった」
「は?」
「対戦相手になるのは、多分…『HOME』で一緒だった人達だと思う。君も代表になって欲しい。一緒に来て」
「…」
僕は宣言通り、単刀直入に自分の用件を伝えた。
ルディは、しばしポカンとした顔のまま僕を見つめ。
そして、堪えきれないといった風に笑い出した。
「あははは…!まさかそんなことになってるとは。一体何がどう転んだら、そうなるのさ?」
「…色々あったんだよ。逐一説明してる暇がない」
アーリヤット皇国に潜入した折、君に手引きしてもらったあの日から。
色んなことが、いくつもあったからね。
全部説明していたら、それだけで日が暮れる。
「羽久はお前のせいじゃないって言うけど、アーリヤット皇国との揉め事は、元々僕達が持ち込んだものだ」
平和だったこの国が、今や戦争をしようかというほど追い詰められているのは。
僕達がアーリヤット皇国から遥々、揉め事の種を持ち込んでしまったから。
僕達がこの国で居場所を作ってもらった。その代償がこれなのだ。
「責任は取らなきゃならない」
「相変わらずクソ真面目なこと考えるよね、あんたって」
当然のことだと思うけど、クソ真面目と揶揄されるのは心外だ。
「でもまぁ…良いよ、いかにも面白そうじゃないか」
愉悦を感じたような表情で、ルディはそう言った。
良かった、ルディの琴線に触れたらしい。
「ルーデュニア側で戦う俺達を見て、あの皇王がどんな顔をするのか…。凄く興味ある」
そう。悪趣味だね。
「じゃあ、付き合ってもらうよ」
「良いよ。…良い退屈凌ぎになりそうだ」
国の命運が懸かった決闘を、退屈凌ぎとは。
不謹慎なんだか頼もしいんだが、紙一重だね。


