なんつーか、考えれば考えるほど頭が痛くなってくるが…。
「アーリヤット皇国皇王直属軍…通称『HOME』。国内選りすぐりの実力者のみが集められ、皇王を守る為、そして皇王の犬となる為に力を尽くす者達…」
と、ナジュが言った。
「ルーデュニア聖王国で言う、俺達聖魔騎士団みたいなものか?」
「大体合ってますけど…。でも、聖魔騎士団は国民を守る為の組織でしょう?」
そりゃそうだ。
勿論女王であるフユリ・スイレン陛下を守るのも、俺達の務めだが。
それだけではなく、全てのルーデュニア国民を守ることも役目の一つ。
しかし。
「『HOME』の役目は、皇王に仕えること。これだけです。国民を守るのは別の軍隊の仕事で、『HOME』は皇王の命令を最優先にする組織だとか」
何だと?
国民の命より、皇王の勅命の方が大事なのか?
それじゃ本末転倒だろ。国民がいてこそ、王が存在出来るのだから。
「しかし、ルディシアさんはアーリヤット皇国の人間ではないのでしょう。それなのに直属軍に任命されるのですか」
イレースが尋ねた。
この問いに答えたのは、ルディシアではなくナジュだった。
「国籍にはこだわらないようですね。『HOME』は皇王を守る為に力を尽くす者を集めた、実力主義の軍隊です。皇王の命令に従うなら、アーリヤット人である必要はないんです」
ルディシアも、その通りとばかりに頷いた。
プチ多国籍軍みたいになってるのな。
皇王に従うなら、どの国の出身だろうと関係ない。
厳格なんだが、おおらかなんだか…。
それで、アーリヤット人でもないルディシアが直属軍に入れたのか…。
…それはともかく。
「…ナジュは、何でそんなに詳しいんだ?」
物凄く意外なんだが。
俺でさえ知らなかったのに、何故ナジュがアーリヤット皇国の直属軍…『HOME』だっけ?
そんな異国の軍隊について、見識が深いんだ?
「あぁ、実は昔、一時期『HOME』について調べたことがあったんです。国籍関係なしの実力者集団と聞いて、僕を殺してくれる人が見つかるかと思って」
ナジュはあっけらかんとして、半笑いでそう言ったり
成程、そういうことかよ。
それは聞かなきゃ良かった。
いかに国籍関係なしの実力者集団だろうと、お前を殺せる奴なんてそうそういるものか。
「そうなんですよ。やっぱり無理かなぁと思って、結局放置してたんですけど…」
良かったよ。
お前は死を切望してるんだろうが、俺達はお前に生きてて欲しいんだからな。
昔のことはもう仕方ないが、俺達がこうしてお前の味方でいるからには。
もう二度と、自分を殺してくれそうだからって、怪しげな組織に喧嘩売りに行くんじゃないぞ。
この馬鹿め。
「…」
俺の心を読んだらしいナジュが、じーっと俺を見つめて無言になった。
訂正も撤回もしないからな。よく覚えとけ、この馬鹿め。
ナジュがアーリヤット皇国皇王直属軍に殺されなくて、本当に良かった。
「アーリヤット皇国皇王直属軍…通称『HOME』。国内選りすぐりの実力者のみが集められ、皇王を守る為、そして皇王の犬となる為に力を尽くす者達…」
と、ナジュが言った。
「ルーデュニア聖王国で言う、俺達聖魔騎士団みたいなものか?」
「大体合ってますけど…。でも、聖魔騎士団は国民を守る為の組織でしょう?」
そりゃそうだ。
勿論女王であるフユリ・スイレン陛下を守るのも、俺達の務めだが。
それだけではなく、全てのルーデュニア国民を守ることも役目の一つ。
しかし。
「『HOME』の役目は、皇王に仕えること。これだけです。国民を守るのは別の軍隊の仕事で、『HOME』は皇王の命令を最優先にする組織だとか」
何だと?
国民の命より、皇王の勅命の方が大事なのか?
それじゃ本末転倒だろ。国民がいてこそ、王が存在出来るのだから。
「しかし、ルディシアさんはアーリヤット皇国の人間ではないのでしょう。それなのに直属軍に任命されるのですか」
イレースが尋ねた。
この問いに答えたのは、ルディシアではなくナジュだった。
「国籍にはこだわらないようですね。『HOME』は皇王を守る為に力を尽くす者を集めた、実力主義の軍隊です。皇王の命令に従うなら、アーリヤット人である必要はないんです」
ルディシアも、その通りとばかりに頷いた。
プチ多国籍軍みたいになってるのな。
皇王に従うなら、どの国の出身だろうと関係ない。
厳格なんだが、おおらかなんだか…。
それで、アーリヤット人でもないルディシアが直属軍に入れたのか…。
…それはともかく。
「…ナジュは、何でそんなに詳しいんだ?」
物凄く意外なんだが。
俺でさえ知らなかったのに、何故ナジュがアーリヤット皇国の直属軍…『HOME』だっけ?
そんな異国の軍隊について、見識が深いんだ?
「あぁ、実は昔、一時期『HOME』について調べたことがあったんです。国籍関係なしの実力者集団と聞いて、僕を殺してくれる人が見つかるかと思って」
ナジュはあっけらかんとして、半笑いでそう言ったり
成程、そういうことかよ。
それは聞かなきゃ良かった。
いかに国籍関係なしの実力者集団だろうと、お前を殺せる奴なんてそうそういるものか。
「そうなんですよ。やっぱり無理かなぁと思って、結局放置してたんですけど…」
良かったよ。
お前は死を切望してるんだろうが、俺達はお前に生きてて欲しいんだからな。
昔のことはもう仕方ないが、俺達がこうしてお前の味方でいるからには。
もう二度と、自分を殺してくれそうだからって、怪しげな組織に喧嘩売りに行くんじゃないぞ。
この馬鹿め。
「…」
俺の心を読んだらしいナジュが、じーっと俺を見つめて無言になった。
訂正も撤回もしないからな。よく覚えとけ、この馬鹿め。
ナジュがアーリヤット皇国皇王直属軍に殺されなくて、本当に良かった。


